食べたいなあ、でも大阪遠いしなあ、東京から何時間かかるのかなあ鈍行列車で、と頭を悩ませていた私だったが、編集部の片隅にハッピーターンと“プレミアムパウダー”なるものが置かれていることに気づく。出来すぎた話ではあるが、こういうミラクルを起こしちゃうところ、ハッピーターンにはあるよね。
プレミアムパウダーは、抹茶・メイプル・木苺の3フレーバーのようだ。
『木苺』は小学校の帰り道でよく食べていた。ひもじかった頃の生活を思い出したくはないのでこれはパスだ。『メイプル』はちょっと気取ってる感じがいけ好かない。「え…俺?ああ(笑)そうね、まあ一応メイプルだけど」とか言いそう、カブトムシのみんなー!“カエデの樹液”はここだよー!!……ということは、この三択では当然『抹茶』を選ぶことになる。
説明書によると、プレミアムパウダーには3つの食べ方があるらしい。まず、ハッピーターンにパウダーを直接振りかける方法。次に、パウダーをお皿に盛ってハッピーターンをディップする方法。最後に、袋の中に直接“プレミアムパウダー”を入れて振る方法。最後の食べ方は“シャ○シャカチキン”をイメージすると分かりやすい。
今回はディップして食べることにした。気取りたいからだ。一口かじれば、ハッピーパウダーとプレミアムパウダーが口の中でシームレスに主張し始める。ハッピー…プレミアム…ハッピー…抹茶…いつもの味…茶…いつm…抹tt…うち…ラムだっちゃ…いつもの味…。
二つの味が交互にくるわけではなくて、まれに双方のうまみが混ざった“違う味”、言うなれば今までに経験したことのない、渋くて甘くてしょっぱい“イナズマ級”の味を感じられる。そういうことが言いたかった。
さて、「抹茶・メイプル・木苺の全てを混ぜたらどうなるの?」という声が聞こえてくるが、私の語彙力では手に負えないほど高尚なフレーバーとなることが予想できるため、今回はこれで勘弁してほしい。ダーリン、尺の都合で勘弁してほしいっちゃ。