両国国技館、向島の芸妓さん、江戸切子に、昨年誕生した東京スカイツリー。これらから連想されるのは…そう、墨田区でございます。東京都の東部に位置する墨田区は下町情緒にあふれ、なんだか懐かしくなってしまう、あたたかくて粋な街です。ぶらり墨田区散歩、絶対楽しいですよねえ。てやんでい。

そんな墨田区に、なんでも「たこ焼き入りのタイ焼きがあるらしい」との情報をゲットしました。えっ、具がたこ焼き? たこではなく、たこ焼きが入ってるってこと? 何それ、気になる!

……と、気なったら確かめてみるのがえん食べ編集部。早速行って確かめてみることにしました。これがなかなか逸品ですよ!

これがウワサの…?

これがウワサの…?


■曳舟に到着

スカイツリーを横目に見ながら

スカイツリーを横目に見ながら

京成線に乗り、やってきたのは曳舟。目的のお店「たこ焼きこんこん」に向かいます。横目で大きなスカイツリーを眺めつつ、キラキラ橘商店街の中へ。この商店街、いい感じにレトロな香りがして、散歩の足取りも軽くなるってもんです。おいしそうなお惣菜やさんに目移りしつつ、商店街の中ほどまで進んでいくと、 ありました! たこ焼きこんこんです!

商店街の中へ

商店街の中へ


商店街のお店って感じがいいですね
商店街のお店って感じがいいですね


■たこ焼きこんこんを発見

おお~、お店構えもノスタルジック! こういう感じ、いいですよね。お店のカウンターの周りには、たこ焼きやたい焼きのメニューがぺたぺたと貼られています。たこ焼きのソースにはかなりバリエーションがあるようで、注文を考えるのも楽しそうですね。

目移りしちゃいますねえ

目移りしちゃいますねえ

ソースは全部試してみたい…!

ソースは全部試してみたい…!


と、ここに来た目的をすっかり忘れかけていましたが、今日頼みたいのは、たこ焼き入りのたい焼き「たこたい焼き」。本当にたこ焼き入れちゃうの? と思いつつ、早速注文をしてみることに。

■「たこたい焼き」はどう作るの?

まずはたい焼きの型に生地を流し込みます。これは普通ですよね。そして、次にキャベツを入れます。…うん? キャベ、ツ…? そしてたい焼き型の隣にあるたこ焼き型で焼いていたたこ焼きをピックで刺したかと思うと、それをそのまま生地にどーん!! うわああ本当に入れてる!

生地を入れて~

生地を入れて~

キャベツを入れて~(ここら辺からちょっと怪しくなってきます)

キャベツを入れて~(ここら辺からちょっと怪しくなってきます)

たこ焼きどーん!!!!

たこ焼きどーん!!!!

生地から完全にぼこっと盛り上がっているたこ焼きに、ソースとマヨネーズを手際よくかけていく焼き手のお姉さん。これ、どうするの…はみ出すよね…? と思っていると、開いているたい焼き型を、そのまま勢いよくバシっと閉じてしまいました。おわああたこ焼き潰れちゃうじゃん!? と思いましたが、仕上げに少し焼いて、たこたい焼き、完成でございます。

ソースをかけて~

ソースをかけて~

バシッと閉じて~

バシッと閉じて~


■食べてみた

見た目は完全に普通のたい焼き。皮はパリッと焼き上げられ、厚みも普通サイズです。到底この中にたこ焼きが入っているなんて思えませんが、入っているんです。まあ、ちょっとお腹からキャベツがはみ出ているのはご愛嬌かなってことで。

どどーん!

どどーん!

香ばしいソースの香りが食欲をそそってきます。熱々のたい焼きを割ってみると、たこ焼きが! 入ってる! 思わずふふっと笑ってしまいます。粉モノに粉モノが入るインパクトはなかなかのもの。

湯気と香ばしい香りよ、画面越しに伝われ~

湯気と香ばしい香りよ、画面越しに伝われ~

たこがゴロッと

たこがゴロッと


熱々をほおばると、ちょうどいい歯ごたえのたこの旨みとソースの香ばしい味が口いっぱいに広がります。たい焼きの中に入れられたことでソースやら出汁やらを吸って柔らかくなったたこ焼きの皮部分と、たい焼きのパリッとした皮部分が合うこと、合うこと。

お店で作った焼きたてのたこ焼きを使っているので、たこ焼きのおいしさは当然お墨付き。たい焼きの生地は甘くないものを使用しているため、おかず系にもマッチしています。これ、かなりおいしいです!

■納豆入りのたい焼きもあるよ!

たこ焼きこんこんでは、他にも変り種のたい焼きがあるとかなんとか。ここのお店では、1つのたい焼きで2つの味を楽しめてしまう「ハーフ&ハーフ」というステキなメニューがあります。お得! ラインナップを見ていると、あんこやハムマヨといった具材の中に、なんと「納豆」の文字が。おおお、こ、これは納豆ファンとしては食べずにはいられない!!

せっかくなので(貧乏性)、納豆とチーズのハーフ&ハーフも注文。キムチもいいかなって思ったんですが、なけなしの女子力が「それはやめとけ…」と囁いてきたので、かわいらしくチーズにしてみました。

冷蔵庫から納豆が取り出され、醤油を少々たらした後に、ぐわ~っとかき混ぜられていきます。結構練られます。いい具合にネバネバになった納豆を、生地に in ! うおわ…納豆入っちゃったよ…! チーズを入れて焼き上げて、完成です。

練ります練ります

練ります練ります

か~ら~の~生地にイン!

か~ら~の~生地にイン!

できましたよ…!

できましたよ…!


…頭の上から納豆はみ出てますけど! 意外と納豆のにおいはしないかな? と思い熱々のたい焼きをぱかっと割ると、うん、ごめんなさい、めっちゃ納豆のにおいが湯気と共にぶわ~っと。納豆って加熱するとにおいが増すんですよね…。でも、チーズと納豆のダブル糸引きがいい感じです。

納豆のにおいよ、伝われ~

納豆のにおいよ、伝われ~


肝心のお味はと言えば、チーズのまろやかさと納豆の旨さが絶妙で、コレめっちゃ合う! おいしい! と一人で感動していました。ソースではなくお醤油も、香ばしくマッチしています。ちょうどお店にいらっしゃってたお客さんにお話を伺ったのですが、発酵食品同士を加熱して調理すると体にいいんだそうですよ。完璧じゃないですか!

■そもそもなんで“たこ焼き入りたい焼き”を作ったの?

と、たい焼きを堪能した後に、そもそもなんで“たこ焼き入りたい焼き”を作ったの? と尋ねてみました。なんでも、少年野球チームの納会での注文で、たい焼きとたこ焼きをどっちも食べたい子供たちに、どうにかして予算の範囲内で両方食べさせてやれないか、と考えた選手のお母さんが、「そうだ、たこ焼きを具にしてたい焼きを焼いてもらおう!」お店に頼んできたことがきっかけだそうです。

注文に戸惑いつつも作ったところ、それが子供たちに大好評。1回限りの予定が、子供たちが気に入って買いに来てくれたときにお店にないのはかわいそうだ、と思い、レギュラーメニュー入りしたそうです。今では名物メニューになったたこたい焼き、こんなエピソードがあったんですね! それにしても、お母さんナイスアイディアです。

取材中も多くの常連さんがたこ焼きやたい焼きを買い求めにやって来て、お店のお姉さんと楽しそうに会話しつつ、取材中の筆者にも「おいしい?」と声をかけてくださりました。こういうの、嬉しいですよねえ。お姉さんの人柄と商店街の雰囲気とひとのあたたかさに、ついつい長居してしまうようなお店でございました。

商店街のにゃんこ、たい焼きの見本と招き猫と一緒にパチリ

商店街のにゃんこ、たい焼きの見本と招き猫と一緒にパチリ


■墨田区でもっとも面白い食べ物

さて、えん食べはこの「たこたい焼き」を「墨田区でもっとも面白い食べ物」と(勝手に)認定します。墨田区在住の方で、「もっと面白い食べ物を知ってるよ!」という方、是非我々に教えてください。その食べ物屋さんから取材許可をもらえた場合、えん食べ編集部員が食べに参ります!