カリフォルニアで一番おいしい「In-N-Out Burger(インアンドアウト バーガー)」

◆店舗に冷凍庫や電子レンジはありません

「In-N-Out Burger(インアンドアウト バーガー)」は、“カリフォルニアで一番おいしい”とも評されるハンバーガーショップです。その歴史は古く、1号店がオープンしたのは1948年。カリフォルニアで初めての、ドライブスルーのハンバーガースタンドだったそうです。

同店では、冷凍した素材は使われません。パティの牛肉は“プレミアムな牛肉”を自社工場で加工。添加物などは付与していません。フライドポテトのジャガイモは、店舗で皮をむいてカットされており、作り置きではなく揚げたてで提供されます。レタスやトマトや玉ねぎといった野菜類も、近郊の農家から仕入れたものを使用しているのだとか。

◆店内もドライブスルーも大混雑!

筆者が店舗に到着したのは、ランチタイムピークの12時ちょっと過ぎ。駐車場は満車で空きは1つもなく、ドライブスルーもに長蛇の列ができていました。あきらめて14時前に再訪すると、スペースは見つけられたものの、あいかわらずドライブスルーには行列ができているし、店内のカウンターから伸びる列も店の外まで続いています。インアンドアウト バーガー、大人気です。

◆メニュー&食べてみた

メニューはとてもシンプル。バーガーの種類は「ハンバーガー」と「チーズバーガー」、肉もチーズもダブルの「ダブル ダブル」の3種類だけです。これに「フライドポテト」や「シェイク」などを組み合わせます。セットメニューもありますよ。

ハンバーガーの味は?というと、パンも、肉も野菜(レタス、トマト、玉ねぎ)も、チーズも全部“本物”の食感と味。パティもしっかりしているし、レタスはシャキシャキしています。包装やトレイはファストフードそのものなんですが、味はファストフードのものではありませんでした。そして何より、筆者はこのフライドポテトにやられました。米国のファストフード店のフライドポテトは、ジャガイモの味ではなく、人工的に添加された「ビーフエキス」の味しかしないことがしばしば。それはそれでおいしいのですが、このフライドポテトは、ちゃんとジャガイモの味がするんです。

さて、同店のコンセプトは、「古き良きアメリカ」のバーガーショップを現代に再現することです。そこでは、ハンバーガーの“相棒”はコーラではなく、シェイクなのだそう。このシェイクも“本物”。ひとつひとつ、固形のアイスクリームを店内で「シェイク」して作ってくれます。

カリフォルニアを中心に300店舗以上展開されている(2015年1月時点)インアンドアウト バーガーですが、今のところ日本への出店予定はなさそうです。こだわりのひとつ、パティを製造する工場がカリフォルニアにあり、“冷凍しない”を貫くとなると、そのままの形で国外に展開するのは難しいのかもしれません。カリフォルニア方面に訪れる予定のある方は、ぜひ現地でお試しあれ。