
約1年前に発売されたこの商品は、しっとりとした口あたりと濃厚なチョコの味わいが楽しめるガトーショコラ。また今年の4月には姉妹品の「濃厚くちどけのガトーショコラ抹茶」も発売されています。いずれも価格は税込267円で、1袋に4切れ入り。なおイトーヨーカドーでも同額で販売されています。

コンビニスイーツとしては少しお高めに感じるかもしれません…が、一度食べてみれば、むしろコスパが良いことがわかるはず。今回はこのふたつのガトーショコラをご紹介したいと思います。
■これが「濃厚くちどけのガトーショコラ」&「濃厚くちどけのガトーショコラ抹茶」だ!
袋を開けると、プラスチックのケースに入ったガトーショコラのかたまりが、チョコの甘い香りとともに登場。4等分に切り分けられています。


袋には開封後に口を止めておくためのシールがついており、一度に食べ切れないことを予期させます。ちなみに賞味期限はどちらも購入日から1か月と少し先でした。

まずはスタンダードなチョコ色のガトーショコラから。サイズはひと切れ約2.5×2.5×5.5cmです。

口あたりからして、ねっとり濃厚。生地らしい粉モノっぽさは口にした一瞬だけで、すぐに舌の熱を得てなめらかに変化します。舌と上あごで挟んでゆっくりプレスすると、チョコの甘みとほろ苦いコクがじんわり。頭部全体にしみいるような濃さです。
後味も濃厚で、たとえ食べた瞬間の記憶をなくしても、口に残る後味でセブンのガトーショコラだとわかるのではないかというほど。もはや「濃厚」のお手本と呼んでも過言ではないでしょう。1切れで充分な満足感が得られます。
一方のガトーショコラ抹茶は、ガトーショコラに比べやわらかく、口にした瞬間からなめらか。抹茶のコク深い苦みとホワイトチョコのミルキーな甘みが、バランスよく舌の上に広がります。

抹茶の苦みのためかあと味はさっぱりとしており、ガトーショコラに比べると、“濃厚感”は控えめ。とはいえホワイトチョコによる甘みはしっかり感じられ、抹茶好きとホワイトチョコ好きのどちらにもオススメできる一品です。こちらは一度に2切れくらい食べられそう。
ちなみに冷やすor凍らせると、ガトーショコラは生地が固まりホロホロとした食感に。濃厚な味わいはそのままですが、なめらかな口あたりは失われてしまうかも。一方のガトーショコラ抹茶はなめらかさを保ちつつ、ホワイトチョコの甘みが弱まります。抹茶の苦みが際立つので、抹茶好きは冷やしてもいいかもしれません。
■チルドのガトーショコラと比べると?
ところで、セブンでガトーショコラといえば、チルド商品の「生チョコクリームのガトーショコラ」もあります。価格は税込180円。賞味期限は購入日から2日後でした。

こちらと「濃厚くちどけのガトーショコラ」を食べ比べてみましょう。

生チョコクリームのガトーショコラは、チョコケーキ部分と生チョコクリーム、下面のビスケット風生地の3層構成。


生チョコクリームはクリーミーでなめらか。上品な舌ざわりと濃厚なチョコ感で、全体量において少ない比率ながら存在感は大。

ケーキ部分はカステラのようにふわふわで、しゅわっと軽く口どけます。ビスケット風生地はしっとりと甘く、サリサリとした食感でアクセントに。
全体のサイズは「濃厚くちどけ~」1切れの倍ほどありますが、大部分を占めるチョコケーキが軽いため、さらっと食べ切れます。チルド商品ならではの生チョコクリームによるクリーミーさ、さまざまな食感や味わいの変化による“スイーツらしさ”が欲しい時はこちらがオススメ。
一方で、がつんとチョコを感じたい時や、ストックしておいて急なスイーツ欲に備えるには「濃厚くちどけ~」が適任でしょう。またコスパの観点からも、1切れ約70円の「濃厚くちどけ~」に軍配を上げたいと思います。

肌寒くなってきた今日この頃。普段はチルドスイーツ派という人も、焼き菓子とコーヒーであたたかみのあるおやつタイムを楽しんでみてはいかがでしょう。