
遅ればせながら筆者も、ママズ・ワッフルへ足を運んでみました!
店頭に並ぶフレーバーは、ベーシックな「シュガーバター」に加え、とろける甘さが期待できる「塩バターキャラメル」「チョコレート」「メープル」、ワッフルのフレーバーとしては珍しい「フィグ(イチジク)」、さわやかな柑橘系の「オレンジ」「レモン」の全7種がラインナップ。

今回は一番人気だという「シュガーバター」(160円/税別、以下同じ)と、やはり人気のフレーバー「塩バターキャラメル」(190円)、そして柑橘系からは「レモン」(180円)と、第一印象から買うと決めていた「フィグ」(240円)の4つを購入してみました。さっそくオフィスへ戻って食べてみます。
まずはシュガーバター。もっともスタンダードにして、もっとも人気のあるフレーバーです。

かじった瞬間、歯に当たった感じはサクっとしているのですが、そのまま歯はふわりと生地に沈み込み、ちぎろうとするとモチっとした粘りが大いに感じられます。サクサクが続くのではなくすぐにモッチリするので、その食感は「サクッ」ではなく「サク」(小さい「ッ」がない)なのです。伝わりますでしょうか…!
ちなみにオープン当初は“もちもち食感”と“ふわふわ食感”の2種類のワッフル生地が用意されていたようですが、公式Facebookによると、現在はすべてのワッフルが“もちもち食感”のものに変更されたとのこと。

生地そのものは甘さひかえめ。小麦の香ばしさやバターの豊かな風味が存分に楽しめます。このシンプルで素朴な味が、なんとも贅沢。ときどき砂糖がざらめのようにごろっと入っているので、ザクザクとした歯ごたえとともに広がる甘さがアクセントになっています。
続いて塩バターキャラメル。塩とバターとキャラメルだなんて、ワッフルとケンカするわけがない素材たちですよね。

口に含んだ瞬間、香ばしいキャラメルがふわり。そこまでの塩気は感じないながらも、くどくない、キレの良い甘さが舌を包み込みます。モチモチの食感を噛みしめていると、そのうちじわじわとバターのうまみも広がってきて、なんともリッチな味わい。まあ、食べる前から分かっていましたけどね、おいしいってことは。

さて、とろける甘さが続いたので、次はさっぱりとレモン。レモンピールらしきものも入ったジャム風のソースが表面に塗られています。

口元へ近づけると、柑橘のあまずっぱい香りが。モチッと噛みつくと、まずレモン果実の酸味とフレッシュな甘さが口の中で弾け、続いてレモンピールのほろ苦さが感じられます。そもそも甘さを抑えた生地なので、レモンと組み合わせることでぐっとオトナ向けのフレーバーに変化。紅茶と相性がよさそうです。

最後は個人的に一番食べるのが楽しみだった、フィグ。大きめにカットされたイチジクの果肉が生地にごろっとのせられています。

今回食べた4フレーバーの中で、一番ワッフル生地そのものの味が感じられました。そして甘いだけじゃない、まるでワインのように芳醇なイチジクの味が、想像していた以上にシンプルな生地とマッチ!モチモチとした生地の中に、イチジクのねっとりと濃厚な舌ざわりや、プチプチとした種の食感も生きています。

ママズ・ワッフルはテイクアウト専門店。こじんまりとしたスタンド風のお店ですが、取材日にはママさんと見られる女性客や学生らしき男の子たちが続々と訪れてワッフルを買っていました。生地は素材を生かした素朴な味なのに対し、子どもも大人も男性も女性も楽しめるユニークかつ幅広いフレーバーが用意されているのも人気の秘訣かも。
家族やお友達への手土産にもぴったりですし、晴れた日には井の頭公園あたりをぷらぷらしながら食べ歩きなんてのも幸せそうです。吉祥寺駅を出てパルコ方面へ向かうと焼きたてワッフルのいい匂いがしてくるので、ぜひ吸い寄せられちゃってみてはいかがでしょう?
