食パンにフルーツや生クリームを挟んだ「フルーツサンド」。実は日本発祥で、昭和の初期にはすでに食べられていた100年近い歴史をもつ料理なんです。

実は日本発祥のフルーツサンド
実は日本発祥のフルーツサンド

近年では喫茶店やフルーツパーラーのみならずコンビニでも見かけるようになり、ぐっと身近な存在に。気が付けばコンビニ大手であるセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートのいずれのサンドイッチ棚にも並んでいます。


コンビニに並ぶフルーツサンド
コンビニに並ぶフルーツサンド

そうとわかれば食べ比べてみたくなるもの。上記3社のフルーツサンドを実食し、その姿や味わい、特徴をお伝えします。

■コンビニ3社のフルーツサンドを食べ比べ!

◆セブン-イレブン「フルーツミックスサンド」

中身はホイップクリーム、キウイ、黄桃のシラップづけ、パインアップルのシラップづけ。価格は3社の中で一番安い248円(税込、以下同じ)。

セブン「フルーツミックスサンド」
セブン「フルーツミックスサンド」

失礼して開いてみると、フルーツは断面から見える分がほぼすべて。奥の方は素のパン状態で、やや頼りなさを感じます。


ひと口かじると、ごろっと大きなフルーツが口の中を占拠。フレッシュキウイは言わずもがな、シラップづけの黄桃とパインアップルにもしゃっきりとした食感は健在です。不自然な甘さはなく、フルーツらしいフレッシュな甘みの果汁が、やわらかなパンをしっとりした口どけに導きます。ホイップクリームは軽く、フルーツ感がメイン。

懸念されていた中身不足については、食べ進めるうちにパンに押され、クリームが行き渡ったためほぼ解消。とはいえ最後のひと口ふた口はパンのみとなってしまったので、バランスに注意して食べるといいかもしれません。他社に比べてボリュームで劣る感じはなく、コスパの良い一品。

◆ローソン「ミックスフルーツサンド」

中身はホイップ&カスタードクリーム、パインアップル、白桃、黄桃、キウイフルーツ、いちご。見た目にもカラフルです。価格は3社の中では最も高い320円。

ローソン「ミックスフルーツサンド」
ローソン「ミックスフルーツサンド」

開いてみると、断面からは見えない部分に大きなパイン。パンの片面にホイップ、もう一方にカスタードが、お尻の方までしっかり塗られているのが観測できます。


かじった瞬間、断面からニュっとはみ出るホイップ。たっぷり入っている証拠にうれしくなります。一口ごとに変わるフルーツはどれも、断面で見せた控えめな姿からは想像だにしない大きさ&ジューシーさ。とくに奥へと延びる白桃は、噛むとじゅわっと芳醇な果汁をほとばしらせ、豪華なひと口を演出してくれます。

カスタードクリームによるコク深さも相まって、ちょっぴりリッチな味わい。よりスイーツ寄りの一品です。

◆ファミリーマート「フルーツサンド(マンゴー)」

7月7日に発売された新商品。断面からこぼれ落ちんばかりのおおぶりのマンゴー果肉と真っ白なホイップがのぞきます。中身はデコレーションホイップ、マンゴー、マンゴー入りソース。価格は298円。

ファミマ「フルーツサンド(マンゴー)」
ファミマ「フルーツサンド(マンゴー)」

開いてみると、片面にマンゴー果肉&たっぷりのホイップクリーム。もう片面にはマンゴーソースが沁み込んでいます。


かじるたび、パンの間で湿った音を立てるたっぷりのホイップ。マンゴーソースのさわやかな甘みと好相性で、パンの口どけもより良く感じられます。マンゴー果肉の甘みは控えめですが、ジューシーさとマンゴー独特の濃厚な口あたりが楽しめます。

ホイップとマンゴーソースで十分においしく、パンにほんのり甘みがあるため、具がなくなってからも十分楽しめました。スタンダードではありませんが、個人的にはこれがイチオシ。おそらく季節限定なので、気になる方はお早めに。

■まとめ
しっとりした食パンにジューシーなフルーツ、なめらかなホイップという基本を押さえつつ、食べ比べてみればちょっとずつ違うコンビニのフルーツサンド。ひんやりとした冷たさは、食欲の落ちる暑い季節にもぴったり。この夏、食事やおやつの選択肢に加えてみてはいかがでしょう。