以前に、海外で「世界の朝ごはん」を紹介する動画が話題になっているとお伝えしました。

アメリカではパンケーキ、中国ではお粥、メキシコではトルティーヤ…などなど、海の向こうの朝食事情に「へぇ~」となった私たちですが、なんとこのたび、世界18か国の朝食を楽しめるカフェ&ダイニングが東京都内に誕生!6月4日に表参道にオープンした「CAFE & DINING hanami(カフェダイニング はなみ)」です。


突撃、世界の朝ごはん!
突撃、世界の朝ごはん!

hanami は、まるでホテルのコース料理のような華やかな「外国の朝食」をワンプレートに盛り合わせたメニューが、朝から晩まで“オールデイ(一日中)”楽しめるカフェ&ダイニング。海外から日本へやってきた人でも、食べたら母国の味に思わずホッとするような“元気の出る朝ごはん”を提供したいというのがコンセプトだそう。

東京にいながら遠く離れた国の朝ごはんが食べられるとは、外国人だけでなく日本人の我々にとっても魅力的じゃないの!なんだか海外旅行気分が味わえそうなので、さっそくお店に潜入してみました。

表参道から歩いて5分の hanami
表参道から歩いて5分の hanami

hanami は、表参道駅から徒歩5分。外装・内装ともに“白”を基調としたシンプルでスタイリッシュなお店です。1階と2階に客席があり、2階はブライダルパーティーなんかにも使えるんだとか。

ちなみに白を基調とした理由は、「どこの国の人が来てもその人の色に染められるように、“白いキャンバス”をイメージした」からだそう。男性同士やおひとり様でも気軽に立ち寄れそうな落ち着いた雰囲気が好印象です。

夏は窓も開けて風通しをよくするんだって!
夏は窓も開けて風通しをよくするんだって!

筆者はひとりだったので、カウンター席へ案内してもらいました。と、向かいにはなぜかカップ&ソーサーとカトラリーのセットが。あれ?と思ってスタッフさんに聞いてみると、これ、「誰かと一緒に食事を楽しんでいる感覚になれる演出」なんですって。や…やっさしいーーー!! ひとりでも全然さみしくないや!!

ここにスタッフさんが来て、おしゃべりを楽しむことも
ここにスタッフさんが来て、おしゃべりを楽しむことも

それはさておき、お待ちかねのメニュー拝見。メニュー表には料理の名前ではなく「マンハッタン」や「ノルウェー」、「スペイン」など、国名や地名がずらり。初めて訪れたお客さんにはまず「マンハッタン」をオススメしているそうなのですが…わたくしは見つけてしまいました。ひときわ輝く「アルゼンチン 牛ステーキ300g 3,200円」の文字を……!

アルゼンチン人って朝からステーキ食べるの…?
アルゼンチン人って朝からステーキ食べるの…?

値段も、そしておそらくボリュームもずば抜けているであろうアルゼンチンの朝食にぜひトライしてみたい…むくむく湧き上がる食欲とたぎるチャレンジ精神に運命をゆだね、思い切ってオーダー。

するとしばらくして運ばれて来たのは……おお…!(薄々感づいてはいたけど)お皿からはみ出んばかりの大きなビーフステーキだ!!

これがステーキ300g なり
これがステーキ300g なり

ワッフルポテトとチャバタパン、トマトが添えられています。それぞれを別で食べてもいいし、ステーキを食べやすくカットして、パンに挟んでサンドイッチ風に食べてもいいんだとか。何それ絶対おいしいジャン!

とはいえ、まずはステーキをそのまま味わいたい。てらてらと光を反射する妖艶な肉肌にナイフを入れると…その瞬間、右手に伝わる柔らかさとなめらかさ!サクッと切れる肉はレアでジューシー、口に入れるとうまみの汁がまるで湧き水のようにあふれ出します…!

はい出ましたこの世の奇跡
はい出ましたこの世の奇跡

肉を食べている幸福感を呼び起こす弾力がありつつも、歯をうずめるとホロホロっとほどけていく繊細な肉質。歯切れがいいので、フカフカのパンに挟んで食べるサンドイッチもまた格別です!

朝からステーキを食べるかどうかはさておき、  アルゼンチンの人たちは牛肉をよく食べるんですって
朝からステーキを食べるかどうかはさておき、
アルゼンチンの人たちは牛肉をよく食べるんですって

ステーキには、玉ねぎを使った安定のステーキソース「シャリアピンソース」と、オリーブオイルにパセリ、クミンなどを合わせたちょっとユニークなアルゼンチンのソース「チミチュリソース」の2種類が別添えされています。

この「チミチュリソース」がなかなかのパンチ力。ほのかな辛みとハーブの香りがグイッと攻めてきて、変化球好きの筆者は大変気に入ってしまいました。

肉の力強さに負けない清々しいハーブ感
肉の力強さに負けない清々しいハーブ感

また、ワッフルポテトはカリッとサクサク。中はほっくほくのイモの味がぎっちり詰まったおいしさで、いったん肉から離れて舌とあごを休めたい、と思ったときに食べるとホッとします。ステーキのインパクトをしかと受け止めるキャパシティ。

肉とイモを交互に口へと運ぶ、幸せのルーティーン
肉とイモを交互に口へと運ぶ、幸せのルーティーン

サッパリとした赤身肉だし、とにかくツユダクで柔らかいので、こんなにボリューミーなのにまるで飲み物のようにペロッと300g 完食できてしまいました(おそろしい…)。いつもより体力が必要になりそうな日の朝ならこんなモーニングプレートもありかも。

さて、120%満足したのでそろそろ帰ろう…と席を立とうとしたそのとき。シェフからの甘いささやき「よろしければ、デザートはいかがですか?」。えーと、うん、食べる!

というわけでシェフにオススメしてもらったのが、ワンプレートにタルト生地やクリーム、フルーツなどが豪華に盛り合わされた「Deco tart(デコタルト)」(1,200円)。そのカラフルでもりだくさんなビジュアルは、思わず黄色い声が出てしまうほど華やか!

キャーッ!かわいいッ!いろいろのってるッ!
キャーッ!かわいいッ!いろいろのってるッ!

プレートの上に並ぶのは、アングレーズソース(卵黄のソース)とラズベリーソース、カスタードクリームと生クリーム、チョコの生地とバターの生地、チョコタルトとバタータルト、そしてリンゴやイチゴ、キウイなど色とりどりのフルーツたち。

どれから食べようか、迷う~
どれから食べようか、迷う~

そう、デコタルトは自分で自由に“デコ”できちゃう欲張りタルトなのです。かなりボリュームがあるので、甘い味を欲しているときの朝ごはんとして食べてもいいし、食後のデザートとして2人以上でシェアしてもよさそう。甘いものは別腹ですもんね。

いろんな味が楽しめるので、最後まで飽きない!
いろんな味が楽しめるので、最後まで飽きない!

なお、メニューには今回食べたもの以外にも、マンハッタンのベーグル、ポルトガルのエッグスベネディクト、ミラノのパスタなど、魅力的な朝食プレート各種がラインナップ。食事と合わせるドリンクにも、日本ではなかなか見かけないもの多数用意されているそう。

ちなみにそれぞれのメニューには、なるべくその国の食材を仕入れて使うようにしているんですって。現地の味にこだわりつつ、日本人の舌にも合うよう少々のアレンジを効かせて仕上げているのだとか。

現在は18の国の朝食メニューが提供されていますが、今後は国の数、つまりメニューの数も続々と増やしていく予定とのこと。フードもドリンクもすべてオールデイメニューなので、朝はコーヒーと、ランチタイムはティーと、夜はアルコールと合わせてみるなど違った楽しみ方ができるのもいいですね!

店舗所在地は、東京都渋谷区神宮前5-3-8 AF Lohas St. Bldg 1-2F。営業時間は8時30分~21時です。