カフェ好きにとっていま激アツなスポット、東京・清澄白河。2月に“コーヒー界のアップル”ブルーボトルコーヒーがオープンして話題となったのが記憶に新しいところですが、それだけではありません。もっと以前から、地元の人たちに愛されているカフェが実はたくさん存在するのです。

清澄白河でカフェめぐりをするならココは外せない!
清澄白河でカフェめぐりをするならココは外せない!

そのひとつが、“スペシャリティコーヒー”を提供するニュージーランド発の本格カフェ「オールプレスエスプレッソ」の東京ロースタリー&カフェ。オーストラリアやイギリスにも店舗を構える同店が2014年8月、満を持して清澄白河にロースタリー併設のカフェをオープンしたのです。


実はブルーボトルのすぐ近くにある
実はブルーボトルのすぐ近くにある

まだ肌寒さの残るある晴れた春の日、筆者も足を運んでみました。平日の午前10時頃カフェに到着すると、行列こそできていないものの、すでに店内のイートイン席はほぼ満席。ぎりぎりセーフで半テラス席に座ることができました。週末はお客さんが並ぶことも多く、今日はこれでも空いているほうなんですって。

ワンコを連れてるお客さんもいました
ワンコを連れてるお客さんもいました

以前は木材倉庫だった建物を改装したというお店は広々していて、天井も突き抜けるような高さ。店内のうち半分(以上?)はロースタリーになっているため、客席数は少なめです。それでもギュウギュウにテーブルを並べることなく、お客さんにとって心地よいスペースが確保されているところに好感がもてます。

店内奥はロースタリーになってる
店内奥はロースタリーになってる

 
注文はレジカウンターで。今回はコーヒーメニューの中から、1番人気だという「フラットホワイト」(430円)と、同じく売れているという「カフェラテ」(480円)をオーダーしました。ちなみにフラットホワイトとは、オーストラリアやニュージーランドで愛されているエスプレッソベースのコーヒーのこと。

また、フードメニューからは、トーストにたまごやアボカド、野菜などを添えた「ミックスプレート」(1,250円)と、手軽に食べられるホットサンド「トラメッツィーニ」(700円)をあわせて購入。

少しして、まずはカップに注がれたフラットホワイトと、ラテグラスに注がれたカフェラテが運ばれてきました。フラットホワイトはエスプレッソ1ショット、カフェラテは2ショットに、温かいスチームミルクを合わせて仕上げられています。

フラットホワイト
フラットホワイト

カフェラテ
カフェラテ

それぞれ飲んでみると、ふわんと柔らかな泡にのせて、焙煎豆の香ばしさとミルクのまろやかなコクが口の中へと運ばれてきます。やさしい苦みがなめらかに舌の上を転がる感覚は極上。朝の1杯のしあわせが、のどから胃袋へとじんわり染み渡っていきます。飲み下した後、口に残る余韻までしあわせ…。

続いてお食事が到着。ミックスプレートは、ライ麦パン5スライスに、“オーガニックエッグ”を使ったゆでたまご、アボカド、フルーツトマト、プロヴォローネチーズの盛り合わせ。さらに、わさびマヨネーズを合わせたツナ、またはプロシュート生ハムのいずれかを選んで付けることができます。今回筆者は生ハムをチョイスしてみました。

朝から贅沢しちゃう
朝から贅沢しちゃう

オススメの食べ方は、軽くトーストされたライ麦パンにアボカドを塗ったり、付け合わせのハムやトマトを自由にのせて自分流のオープンサンドにしたり。“森のバター”であるアボカドをパンに塗るなんて、アボカド好きにはたまらない贅沢ですよね!

アボカドをパンにぬりぬり
アボカドをパンにぬりぬり

ここに、生ハムやチーズ、真っ赤なトマト、ほどよく半熟のゆでたまごなどをのせてガブリ。すると、アボカドから出るとろけるような油分が口の中にまったりと広がり、トマトのジューシーな甘さや生ハムの絶妙な塩気、チーズのうまみ、たまごのコクが一斉に味蕾(みらい)に襲いかかって来ました!ヤダなにこれおいしすぎる…ッ!!

モリモリのせた“よくばりサンド”
モリモリのせた“よくばりサンド”

香ばしいライ麦パンは噛むほどに味わい深く、それでいてほかの具材とはケンカしない懐(ふところ)の深さ。付け合わせを全部のせた“よくばりサンド”をほお張るもよし、それぞれをおかずとしてつまみながら、アボカドバターを塗ったサクサクのトーストを味わうもよし。お好きなスタイルで楽しめる、贅沢な朝食プレートでした。

一方のトラメッツィーニは、食パンのトーストにモッツァレラとチェダーチーズ、スプリングオニオンをサンドしたもの。ワンハンドで食べられるので、清澄白河をお散歩しながら欧米風に“歩きモーニング”するにもよさそうです。

ピクルスが付いてくる
ピクルスが付いてくる

こんがりキツネ色のトーストにかぶりつくと、豊かな小麦の香りがふわり。2種類のチーズが絡み合いながら溶け広がり、口の中は程よい塩気と芳醇な旨みでいっぱいに。パンにチーズってすごくシンプルだけど永遠に飽きることのない、最高においしい組み合わせですよね…どんなに食欲がないときでも食べられちゃいます!

パン×とろけるチーズで噛むごとにもっちり
パン×とろけるチーズで噛むごとにもっちり

今回はイートインで、気さくな店員さんとの会話を楽しみながら心ゆくまでモーニングをエンジョイしましたが、先述したようにここはロースタリーでもあるので、コーヒー豆だけ買いに来るのももちろん OK。お気に入りのコーヒー豆やフードメニューをテイクアウトして、自宅で優雅なカフェタイムを再現してみるのも楽しそうです。