オーストラリア発のメキシカンダイナー「Guzman y Gomez(GYG、グズマン イー ゴメズ)」が日本上陸。4月29日、1号店がラフォーレ原宿(東京都渋谷区)にオープンします。メインメニューはブリトーやタコス。特にブリトーは、ランチ時の行列が絶えないほどの人気メニューだとか。

渋谷にオープンした「タコベル」には行列ができたし、新たなメキシカンファストフードって気になる。えん食べ編集部は、メディア向け内覧会で一足先に“行列ブリトー”を食べてきました!


オーストラリアから“行列ブリトー”の「GYG」がやって来た!
オーストラリアから“行列ブリトー”の「GYG」がやって来た!

GYG は、ラフォーレ原宿の2階に新たにオープンするフードエリア「GOOD MEAL MARKET」の一角にあります。このフードエリアには、フレンチフライ(フライドポテト)専門店「AND THE FRIT(アンド ザ フリット)」と、天然の蜂の巣(コムハニー)を使ったカップスイーツが大人気の「MILKCOW(ミルクカウ)」が出店しています。

手前から、アンド ザ フリット、ミルクカウ、GYG
手前から、アンド ザ フリット、ミルクカウ、GYG

GYG があるのは最奥、黄色と黒の看板が目印です。

ここが、GYG のレジカウンター
ここが、GYG のレジカウンター

■ 注文方法は?

注文の仕方は、まず8種からベースアイテムを決めて、7種からフィリングを選ぶというもの。ベースアイテム(レギュラーサイズ/ラージサイズ)とフィリングは次のとおりです。

<ベースアイテム>
ブリトー(750円/1,300円)
ブリトーボウル(750円/1,200円)
ケサディーヤ(2コ850円/3コ1,000円)
ナチョス(800円/1,350円)
サラダボウル(800円/1,350円)
エンチラーダ(1,500円)
ソフトシェルタコス(2コ850円/3コ1,000円)
ハードシェルタコス(2コ850円/3コ1,000円)

<フィリング>
1.GRILLED CNHIKCKEN(チキン)
2.SLOW COOKED BEEF(ビーフ)
3.PAN SEARED FISH(フィッシュ)
4.SAUTEED VEGETABLES(ベジタブル W/ワカモレ)
5.SPICY GRILLED CHICKEN(スパイシーチキン)
6.PULLED PORK CHIPOTLE(スパイシーポーク)
7.GRILLED FLANK STEAK(スパイシービーフステーキ)
※ビーフ(2と7)は追加料金が必要。また5~7はスパイシーフレーバー。

これに、カスタマイズ用のエキストラメニューとして、ワカモレ(サルサの1種。アボカド、トマト、オニオンなどを混ぜたもの)の追加、玄米への変更、全粒粉トルティーヤへの変更も可能です。見慣れないメニュー名もあるけど、頭上にあるパネルの写真を参考に選んで。

さらに、GYG CHIPS&SALSA(GYG オリジナルチップス&サルサ)5種(500円/750円)、チュロス(450円)、キッズメニュー(500円)と、充実したラインナップ。といっても、ほかのファストフードみたいに「ポテトセット」みたいなセットメニューがあるわけではないようなので、複雑そうに見えるけど意外とシンプルです。

なお、レジカウンターの左手には、自分でトッピングできる、激辛ソースなどが置いてあります。ソースは、辛くないほうから、「ローストハラペーニョ」「スモーキーチポトレ」「ハバネロ」の3種。薬味は、オニオン、ハラペーニョ(青トウガラシ)のピクルス、コリアンダー(パクチー)の3種。小さなカップに入れて、注文時に受け取った番号札とともに席へ持っていきましょう。

おじさんたち、頭燃えてるよ…
おじさんたち、頭燃えてるよ…

ソースの手前に、薬味がある
ソースの手前に、薬味がある

■ ブリトーの満足感は価格を裏切らない!

同店は、“フレッシュな食材とハンドメイドにこだわったメキシカン・プレミアムファストフード”というだけあって、価格帯はやや高め。それだけに味への期待が高まります。この日の試食メニューは、ブリトー(チキン)、ハードシェルタコス(スパイシーポーク)、ナチョス(ビーフ)。果たしてその味は…?

まずは、トルティーヤで具材を巻いたブリトーから。アルミで包まれた円筒形の物体は、ずっしりと重みがあります。

黄色い帯がアクセント、ずっしり重いブリトー
黄色い帯がアクセント、ずっしり重いブリトー

包みを端から破ってがぶりと一口。中には、トマトを中心とする野菜、豆、スパイスの味わいが絶妙なチキンがゴロゴロと入っているうえ、コリアンダーが香る米も入っています。炭水化物 in 炭水化物!

中はこんな感じ。具材がゴロゴロ!
中はこんな感じ。具材がゴロゴロ!

チキンも含めて味付けはそれほど辛くないので、思った以上に食べやすい。むしろ物足りないくらい。そんなときに活躍するのが、レジ横にあったソースたち。かじったところに付けながら食べます。個人的には、ただ辛いだけでなく深みがあるスモーキーチポトレ(真ん中のやつ)がおすすめ。ワンハンドでかぶりと食らいつきましょう!

750円あれば、牛丼2杯とか定食とか小粋なカフェでランチとか食べられるよ…なんて思いながらも、食べ終えたときには不思議な満足感を得ました。このブリトー1個で、野菜(サラダ)、メインの肉、炭水化物と、定食1食分を網羅しているともいってもいいかもしれません。各素材単体で食べても成立しそうなしっかりとした味と、組み合わさったときの絶妙なバランスには、行列ができるのも納得。

チポトレが…とかいいつつ、写真は、コリアンダー+ローストハラペーニョソース
チポトレが…とかいいつつ、写真は、コリアンダー+ローストハラペーニョソース

続いて、主食というよりは間食向きのタコス。パリッと音が鳴るトルティーヤ生地が美味でした。トマトやタマネギ、チーズの下には、ほろほろに煮込まれた豚肉がぎっしりとつまっています。「SPISY(スパイシー)」マークのついた味付けだけあって、気付けばじんわりと汗をかいていました。この辛さがたまらない!

パリッと鳴るトルティーヤが快感
パリッと鳴るトルティーヤが快感

ナチョスは、コーンチップスに、ワカモレやピコ・デ・ガヨ(トマトにオニオン、コリアンダー、レモンを加えたサルサ)、豆、肉がトッピングされた、おつまみっぽいけどボリュームたっぷりのメニュー。試食したビーフは、ポークと同じく柔らかく煮込まれていて、チップや豆の食感との絶妙なバランスを保っています。辛いソースをたっぷりかけてビールのおつまみに…というのも、よさそうです。

コリアンダーの香りが肉にマッチ
コリアンダーの香りが肉にマッチ

そうそう、ちゃんとアルコールメニューもあるんです。生ビール(500円)をはじめ、メキシコのビールの代表銘柄「コロナ」や、ソル、ヒューガルデンといった輸入ビール、さらにテキーラも用意されていて、ファストフードながらしっかりとメキシカンを楽しめるラインナップです。

■ 日本限定メニューもある

実は日本オリジナルメニューも用意されています。それが「チュロス メキシカンスパイシーチョコ」(450円)。甘辛いチュロスを、チョコレートにつけながら食べるそうです。

スパイシーだけど甘いって、どんな味なんだろう
スパイシーだけど甘いって、どんな味なんだろう

GYG は、基本の味付けがシンプルなので、食べながら好みに合わせて調整できるのが嬉しいシステムでした。また、トッピングの“追加”とは逆に具材を“抜いてもらう”ことも可能です。例えば、豆を抜いてもらったり、野菜を抜いてもらったり…サンドイッチのサブウェイみたいですね。ちなみに、基本の状態でコリアンダーが入っているのは、ブリトーの米、チップスのソースとナチョスに使われているピコ・デ・ガヨ。苦手な人は要確認!パクチーラバーな筆者にとっては喜ばしい限りですが。

オープン当日は、GYG 恒例の「FREE BURRITO DAY」が開催され、ブリトー1個が無料で提供されるそうです。気軽に食べられるチャンス!だけど、ものすごい行列ができるんだろうな。渋谷のタコベル、原宿の GYG。“原宿のブリトー”の今後はいかに。個人的には、閉店の早いラフォーレ原宿(21時には閉まってしまう!)以外にも、夜遅くまで営業する店舗を出してくれると嬉しいのですが…。

※表記価格は税込