なんとお店の外の行列はゼロ!案内係のお兄さんによると、平日の朝はあまり混まずに入れるのだそう。が、平日午後や週末はいまだに長蛇の列になるとは。すんなりお店に入りたいなら俄然、平日の午前中に来るのがオススメとのことです。
それでも中に入ってみると、客席は満席。さらに、レジ前には10人弱のお客さんが列を作って注文を待っています。朝早いとはいえ、さすがの人気ぶりです。
ふとカウンターの奥に目をやると、噂の併設ロースタリー(焙煎所)が!店内のみならず、お店の外にまで魅惑の香りをまき散らすニクイやつです。ここで毎日焙煎されるお豆を使って、私たちに新鮮なコーヒーが提供されているんですね。
10分ほど待って、筆者が注文する番に。今回は、青山カフェでは試さなかった「カプチーノ」(500円)と、ペイストリーから「フルーツバックル(バックル ケーキ)」(450円)、「ロースト オレンジ パウンドケーキ」(450円)を注文しました。満席のためイートインは難しいと判断し、テイクアウトで。
青山カフェ同様、名前を伝えて支払いを済ませると、程なくしてコーヒーの準備が整い、カウンター前へと呼ばれます。目の前でカップにミルクを注いでくれ、カプチーノが完成!前回もそうでしたが、これって「私だけのためにコーヒーを淹れてくれてる感」に浸れる至福の瞬間なんですよね~。
せっかくなので、淹れたてのコーヒーだけは持ち帰る前に飲んでみます。
エスプレッソマシンを使って淹れられるカプチーノ。フォームミルクは泡がきめ細く均一で、フワフワっと柔らかな口あたり。まろやかでコクがあり、エスプレッソの美味しい苦みと香ばしさを引き立てています。
ブルーボトルといえばハンドドリップコーヒーというイメージがありますが、エスプレッソマシンで淹れたコーヒーも(当然)美味しいということを改めて体感。
ちなみに私は「朝のコーヒー1杯で、今日が最高の日にも、最低の日にもなる」と本気で信じています。朝ここに来てコーヒーを飲めば、良い1日が過ごせそう。青山カフェも清澄白河ロースタリー&カフェも、そんなふうに思わせてくれるお店でした。
コーヒー1杯で500円と、スタバをも凌ぐ強気の価格設定にも関わらず「高っ!」とならないのは、コーヒーの味だけでなく接客も含めた、入店から退店までの一連の体験に価値があるからなのでしょうね。
さて、ここからはテイクアウトしたペイストリーの味をレポートしていきます!
●フルーツバックル(バックル ケーキ)
サクサクのクランブルと香ばしいくるみがトッピングされた、カップケーキ風のペイストリー。生地の中にはリンゴが練り込まれています。
生地はしっとりしていて、ほろほろっと口の中でやさしくほどけていきます。時折ほのかに塩気も感じられ、ケーキの甘さが引き立ちます。お母さんが作ってくれた手づくりケーキのような、素朴だけれどあったかい味。
●ロースト オレンジ パウンドケーキ
オレンジを丸ごとローストして生地に練り込み、焼き上げたというパウンドケーキ。食べる前から柑橘の爽やかな香りが感じられます!
ひとくち食べると、オレンジのフレッシュな甘さと酸味がぱっと口の中に広がり、華やかな香りが鼻からふわりと抜けていきます。よけいな甘さはなく、オレンジの自然な甘みだけがしっかりと味覚に届きます。しっとりもっちりとした食感で、一切れ食べただけでかなりお腹はいっぱいに!甘さ控えめでコーヒーとも良く合うので、朝食にもぴったりです。
このほかにも、クッキーやワッフルなどさまざまなペイストリーが用意されていますので、お好みのものをコーヒーと一緒に味わってみてくださいね!
※表記価格は税込