トリックアートとは、つまり“だまし絵”のこと。目の錯覚を巧みに利用して、あたかもそこに実物があるかのように立体的に描かれた絵などをいう。筆者も実はトリックアートが大好きで、むかし高尾山口駅まではるばる出かけて行って、高尾山には登らずにトリックアート美術館を巡りまっすぐ帰ってきたこともある。
それはいいとして、いま海外メディアに取り上げられ話題を呼んでいるのが、シンガポール在住のアーティスト Ivan Hoo さんが制作したトリックアートだ。
Ivan さんの作品は、テーブルの上にこぼれたワインや派手にぶちまけられたポップコーン、潰れた生卵など、どれもこれも「あっ!(焦)」となるような瞬間を描いたものばかり。まるで写真のようにリアルなので、絵だとわかっていても思わずヒヤッとしてしまう。
木の板の上に、色鉛筆やパステルなどを使って描くのが Ivan さんのスタイル。その精巧さは目を見張るものがあるので、「騙される快感」を味わってみたいという人は、彼の公式 Facebook ページやインスタグラムを覗いてみてはいかがだろうか。