日本とスイスの国交樹立150周年を記念した期間限定カフェ「CAFE ZURICH“LIFE”(カフェ・チューリヒ“ライフ”)」がオープンしました。「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで」(以下、チューリヒ美術館展)が開催されている国立新美術館(東京都港区)で、11月20日まで開催されます。

「チューリヒ美術館展」とコラボした期間限定カフェがオープン
「チューリヒ美術館展」とコラボした期間限定カフェがオープン

チューリヒ美術館展は、スイス・チューリヒ美術館のコレクションがまとめて日本で公開される、初めての展覧会。幅6m に及ぶクロード・モネの大作「睡蓮の池、夕暮れ」をはじめ、セザンヌ、ピカソ、ダリといった巨匠たちの“代表作”ばかり74点が展示されています。うち約8割が初来日という注目される展覧会です。


期間限定カフェは、同館1階「カフェ コキーユ」と3階「ブラッスリー ポール・ボキュール ミュゼ」で開催されています。目玉は、全生産量のうち数%しか世界に輸出されていないという、稀少なスイスワイン。

スイス人は、一人当たりの年間消費量で世界のトップ5に入るほどワイン好きで、国内で生産されたものだけでは足りず、近隣諸国から輸入。さらに、一定の品質を保つために葡萄の生産量が制限されているため、輸出量は国内生産量の1%程度なのだそう。日本でも飲めるところは限られています。

今回、1階のカフェ コキーユでは、グラスワイン赤/白が400円で、3階ブラッスリー ポール・ボキュール ミュゼではワンランク上の赤/白各ワインを、グラス500円で楽しめます。

1階で飲めるワイン。ふくよかな味わい
1階で飲めるワイン。ふくよかな味わい

続いてフードメニューをご紹介します。限定メニューはいずれも、チューリヒ美術館展で展示されている作品をイメージしたもの。

カフェ コキーユでは、サンドイッチ「夢見るサンドウィッチ<モネ>」(680円)、「夢見るサンドウィッチ<ピカソ>」(750円)が提供されています(各1日50食限定)。

左:「モネ」、右:「ピカソ」
左:「モネ」、右:「ピカソ」

「モネ」は、印象派のモネらしさが鮮やかに演出されたパレットスタイルのサンドイッチ。モネの「睡蓮の池、夕暮れ」をイメージしたものです。一方「ピカソ」は、ピカソの「大きな裸婦」をイメージしたという一品。どこかコミカルなタッチに仕上げられています。

このほか、1845年創業のスイスの老舗チョコレートブランド「Lindt(リンツ)」とコラボレーションしたメニューも。

アンリ・ルソー「X 氏の肖像(ピエール・ロティ)」をイメージした「カフェラテ『ルソー』&チョコ」(400円)は、印象的なヒゲをラテアートで表現。リンツのチョコレートを添えて提供されます。

あの“ヒゲ”をラテアートに
あの“ヒゲ”をラテアートに

「FONDANT AU CHOCOLAT(フォンダン・オ・ショコラ)」(850円)は、1日20食限定。ナイフを入れるととろっとあふれ出すチョコレートがたまりません。カカオの味わい深いチョコレートは、さすがリンツといったところ。

リンツのチョコレートを、フォンダン・オ・ショコラで
リンツのチョコレートを、フォンダン・オ・ショコラで

3階のブラッスリー ポール・ボキュール ミュゼでは、ゴッホの「サント=マリーの白い小屋」をイメージしたスペシャルメニュー「真鯛のブレゼ オマール海老のクリームスープ ジュリエンヌレギュームとベーコン風味の蕪のエチュベ添え」(単品2,700円)が楽しめます。作品に描かれている“白い小屋”を表現したという一皿。皮目を香ばしく焼き上げてスープで火通ししたという真鯛は柔らかく、オマール海老の濃厚なスープがよく合います。白ワインを合わせるのがおすすめとのこと。

野菜の食感の違いも楽しい一皿
野菜の食感の違いも楽しい一皿

初来日の大作を鑑賞したあとは、稀少なスイスワインに舌鼓を打つ。幕末から続いてきた両国の150年の歴史に、そして約9,700km 先で育まれてきた文化と食に思いをはせる、すてきなひとときを過ごしてみては。

※表記価格は税別