◆1箱8,500円の“高級こんぺいとう”も
そもそもこんぺいとうは、1546年にポルトガルからやってきた“異国の”お菓子。あの織田信長にも贈られたそうですが、当時はとても珍しく、公家や高級武士しか口にすることができない貴重品だったのだとか。
緑寿庵清水では、年に1度しか作ることができない「究極の金平糖」をはじめ、旬の野菜やフルーツの味わいが楽しめる「季節限定品」、紅茶やコーヒーの味が付けられた「エストレーラ」など、約50種類のこんぺいとうがラインナップ。
(出典:緑寿庵清水 公式ホームページ)
中でも「究極の金平糖」は、毎年キャンセル待ちが出るほど人気なのだそう。フランス・ブルゴーニュ地方の赤ワインを使い、芳醇な風味を凝縮させた「究極のヴォーヌ・ロマネ 赤ワインの金平糖」(8,500円)のような“高級こんぺいとう”も用意されています。
(出典:緑寿庵清水 公式ホームページ)
◆久しぶりにこんぺいとうを食べてみた
最後に食べたのがいつだったか思い出せないほど、こんぺいとうとはご無沙汰していた筆者ですが、同僚から緑寿庵清水のこんぺいとう(小袋)をいただいたので食べてみました。フレーバーは「天然水サイダーの金平糖」と「檸檬(レモン)の金平糖」、価格はいずれも555円です。
どちらも美しく均一な“イガ”を身にまとい、まるでお星さまのよう。見ているだけで何だかワクワクします。
ひと粒かじってみました。昔食べたこんぺいとうはかなり硬くて「ガリッ」と歯に当たるイメージがあったのですが、これは硬すぎずカリカリと噛み砕けます。駄菓子のラムネとキャンディの間くらいの固さ、といえば伝わるでしょうか?
甘さはとても上品!無理やり付けたような味ではなく、ちゃんと素材の味が生きているといった印象を受けます。
「天然水サイダーの金平糖」は“透き通るような”爽やかなソーダの味が、「檸檬の金平糖」は甘酸っぱいレモンの風味が、かじった瞬間口の中に弾けるように広がります。今まで食べたことのあるこんぺいとうとは何かが違う…!(何かはわからないけど!)
こんぺいとうを少し舌の上で転がして味わってみてから、カリッと噛んで、シャクシャクの食感と広がるフレーバーを楽しむのがいいかも。お茶請けにはもちろん、コーヒーのおともにも合いそうです。ちなみに同店によると、味の違うこんぺいとうを同時に味わうのは邪道!なんだそう。それぞれ別で味わいましょう。
なお、同店のこんぺいとうはすべて手作りのため量産ができず、ネット販売はされていません。店頭販売か、電話または FAX での注文受付となるそうです。
※表記価格はすべて税別