みなさんは先月、人生初のポテトサラダを作るために Kickstarter でプロジェクトを立ち上げ、資金集めをはじめた人物を覚えているだろうか?そう、米国オハイオ州在住の Zack Danger Brown さんだ。

イモの皮を浴びる Zack Danger Brown さん
イモの皮を浴びる Zack Danger Brown さん

つい先日、1か月の出資金募集期間がついに終了し、最終的に集まった金額はなんと5万5,492ドル(約570万円)。6,911名もの出資者がサポーターとして名乗り出た。


そして、Zack さんは集まりすぎてしまった出資金の新たな使い道を発表した。来たる9月27日、オハイオ州コロンバスにある野外スペースでチャリティライブ「PotatoStock」を開催するというのだ。

ポテサラでチャリティライブ…?
ポテサラでチャリティライブ…?

言わずもがな、米国の伝説的ロックフェス WoodStock にあやかっているのであろうこのイベント、入場料は無料だそう。出演アーティストは現在アサイン中とのこと。

また、彼は当日スポンサーを付けてポテトサラダを作り、イベントに参加した出資者に無料で配ると“公約”している。

約7千人のために生まれて初めてポテサラを作る
約7千人のために生まれて初めてポテサラを作る

さらに、Zack さんは出資してくれた人たちの名前を読み上げながらポテトサラダを作り、それを証明するために一連の過程を動画で撮影するとしている。出資者が喜ぶのかどうかは別として、本人としては感謝の気持ちを表したいということなのだろう。

そのほか、彼が熟考を重ねたであろう特典の数々は以下のとおりだ。

自作の俳句&サイン入りマヨネーズ&出資者の名前を彫り込んだジャガイモ(4名)
PotatoStock でポテトサラダを作る Zack さんの側にいられる権利
ポテトサラダ帽子
ポテトサラダシャツ
PotatoStock でピザパーティー
感謝のビデオ
etc...

本人も、ちょっとしたジョークがまさかここまで大ごとになるとは夢にも思わなかったに違いない。予想を遥かに上回る出資金をどう使えばいいか、頭を悩ませたことだろう。

一躍“Potato Salad Guy”として有名になってしまっただけに、ここでコケることは許されないというプレッシャーがある(?)中、ここまでプロジェクトを拡大した彼は称賛に値する…のかもしれないが、軽い気持ちで物事に取り組むと後が大変だという教訓にもなったような気がする。

まさかこんなことになるとは…ね…
まさかこんなことになるとは…ね…

なお、それでも使い切れなかった資金は、飢餓とホームレスをなくすための非営利団体へ寄付する予定とのこと。彼は今回の件について、超カッコよく以下のように締めくくっている。

「僕たちのジョークはいつかは忘れ去られてしまうだろう。けれど、僕らが与えた影響は永遠となる。

僕たちは、ユーモアがより良い世界を作る大きなきっかけになれると信じている

Zack さん「みんなのおかげだよ、ありがとう」
Zack さん「みんなのおかげだよ、ありがとう」

※画像の出典は Kickstarter 公式ページ、公式 Youtube、および Zack Danger Brown さんの Twitter