
福島名菓 三万石「エキソンパイ」
“ひそかな名品”を紹介する連載。53品目は、福島名菓「エキソンパイ」。福島のお菓子といえば、有名なのは「ままどおる」。バターを使った生地でミルク味のあんを包み込んだ和洋折衷の焼き菓子だ。

今回紹介するエキソンパイもまた、ままどおるを作る会社「三万石」の商品。福島出身スタッフによる「ままどおるよりエキソンパイが好き」との声で存在を知り、福島に行った折入手した。

「エキソン」とは、フランス語で「盾」を意味
聞きなれない「エキソン」とは、フランス語で「盾」を意味する。平たい四角形で見ようと思えば盾に見えなくもない。

盾は何層も重なったパイ生地製。香ばしくバター感たっぷりに仕立てられている。サクサクというよりはしっとり系。
名前から完全な洋菓子かと思いきや、中身はクルミ入りの白あん。コクのある濃厚な甘さにカリッとした食感のアクセントが効いている。

口内の熱で溶けたあんは徐々に甘さを強め、パイ生地をとりこむ。あん、クルミ、バターの三者が溶け合い、風味豊かでコクのある味わいを奏でる。ほんのかすかな塩気が味を引き締め、次のひと口へといざなう。
コーヒーが欲しくなる濃厚な味わいは、甘いもの好きにおすすめ。手のひらサイズで1個の満足感も高めとなっている。

やさしい味のままどおるもいいが、甘党ならこちらもぜひチェックしてほしい。三万石各店およびオンラインショップ、福島県内一部の土産店などで入手可能だ。
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