中目黒「雅庵」の絶品わらび餅

目玉焼きにかけるのは、醤油かソースか。フレンチフライにかけるのは、ケチャップかマヨネーズか。納豆にからしを、入れるか入れないか。同じ食品でも、人によって食べ方は分かれるもの。では、わらび餅は? あなたは、わらび餅に黒蜜をかける派? それともかけない派?

「黒蜜をかけないと物足りない」派「黒蜜は邪道! わらび餅はきなこだけで食べるもの」派、わらび餅の食べ方は大きく分けてこのふたつ。この違い、どうやら出身地が影響しているようです。


東京生まれ東京育ちの私(筆者)は、断然「黒蜜をかける派」。きなこだけで食べる派の気持ちはわかりません。そこで、中目黒にあるという「雅庵」の絶品わらび餅を実際に食べに行ってみました! はたして、私にもきなこだけで食べるわらび餅の美味しさが理解できるのでしょうか…?

■中目黒「雅庵」
住宅街の一角に佇む和菓子屋「雅庵」。シンプルなその外装は、落ち着いた雰囲気をかもしだしています。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」
中目黒にある「雅庵」

中目黒にある和菓子屋「雅庵」
中に入ってみましょう!

入店してすぐ目に入るのは、レジ横にずらりと並んだ、和菓子に関するメダルや盾です。これらはすべて、店主の皆川さんが受賞したものだそう。皆川さんは、和菓子の修行を始めて約25年になるとのこと。

中目黒にある「雅庵」の店内の様子
壁に並んだメダルや盾

中目黒にある和菓子屋「雅庵」店内の様子
どら焼きやお饅頭もあります

■黒蜜がいらない秘密とは!?

こちらのお店のわらび餅は、きなこだけで楽しむわらび餅。「極限までやわらかく練りあげた」なめらかなくちどけのわらび餅と、たっぷりのきなこが特徴です。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」の絶品わらび餅
ありました! 「雅庵」の絶品わらび餅!

中目黒にある和菓子屋「雅庵」の絶品わらび餅
箱のサイズは文庫本くらいです

■もっちりとろける わらび餅
わらび餅は、やわらかさともちもち感のバランスが絶妙。このふたつの食感が、吸いついてとろけるような独特のなめらかさを生みだしています。もちもち感はあるのに、舌で押すとふっつり切れ、すーっととろける。自然な甘さと食感が癖になるわらび餅は、「極限までやわらかく練りあげた」というキャッチコピーにも納得のなめらかさです。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」の絶品わらび餅
もっちりとろける~♪

わらび餅のなめらかさ、やわらかさの決め手となるのはお餅の”練り加減“です。この練り加減を実現できるのは、店主の皆川さんと、もう一人の職人だけ。練りのコツは企業秘密だそうです。

■黒蜜不要! こだわりきなこ
きなこは、甘さ中にきなこの香ばしさとほんの少しの塩気が感じられる味わい。箱の中にたっぷりつめられており、蓋を開けた瞬間ふわっと広がる香ばしい香りがたまりません。きなこの原材料である天然の大豆は毎年味や色が異なるため、シーズンごとに色合い、風味、味のバランスを考えて配合を調節し、常に同じクオリティのきなこを提供できるようにしているそうです。余った分を焼いたお餅にかけて食べたり、ヨーグルトに混ぜて食べたりするお客さんもいるとか。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」」の絶品わらび餅
きなこがたっぷり詰まっています

わらび餅は、京都発祥とされるお菓子。皆川さんのお師匠様が関西で修行された方で、わらび餅の作り方を受け継いだそうです。関西では、わらび餅はきなこだけで食べるのが主流。これが”黒蜜のいらないわらび餅”の秘密だったのですね。

ちなみに、関東では「わらび餅」より江戸で生まれた「葛餅」の方が馴染み深く、黒蜜をかけるスタイルが関東に多いのは葛餅の影響であると考えられているとか。

雅庵のわらび餅は、お餅のとろける甘みときなこの風味のバランスが絶妙で、ついつい続けて口に運びたくなる美味しさ。私がこれまで食べてきたものは、わらび餅というよりは”黒蜜餅“だったのかも……。価格は、1折680円(税抜)です。

■賞味期限“1日”の柏餅

「雅庵」はわらび餅だけのお店ではありません。他にもおすすめしたい和菓子があります。GW期間中に「雅庵」を訪れた際に是非手にとって欲しいのが、期間限定品の柏餅です。この柏餅、なんと賞味期限は1日! 添加物を使用していないため、翌日には硬くなってしまうのだとか。挽きたての「生新粉」という生米(うるち米)を細かくしたものを使用したお餅で、餡を丁寧に包んでいます。餡は、こし、粒、みその3種類。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」の柏餅
賞味期限"1日"の柏餅

◆丁寧にこされた餡の「こし」
まずはこし餡の入った「こし」から。餡は、北海道十勝平野で育てられた上質な小豆と純度の高い最高級の砂糖を使用して炊きあげただけあって、舌触りがなめらか! もっちり弾力のあるお餅はほのかにお米の香りが感じられ、餡とよく合います。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」の柏餅
柏餅「こし」

◆かおるヨモギの風味「粒」
国産早摘み新芽のヨモギを使った「粒」は、ヨモギの風味が活きたお餅に、小豆の食感がしっかり残った粒あんが詰められています。噛めば噛むほど、口内に広がるヨモギの香り。ヨモギ好きには迷わず選んで欲しい一品です。

中目黒にある和菓子屋「雅庵」の柏餅
柏餅「粒」

◆京都の白味噌を使った「みそ」
薄ピンクのお餅に白味噌餡がつめられた「みそ」は、甘みと塩加減が絶妙です。味噌は、京都から取り寄せた「京白味噌」を使用しています。

中目黒の和菓子屋「雅庵」の柏餅
柏餅「みそ」

柏餅は端午の節句にあわせた期間限定商品で5月10日頃まで販売予定です。価格は、1個190円(税抜)。GWは、きなこだけで楽しむちょっぴり贅沢なわらび餅と賞味期限1日の柏餅をお茶請けに、まったり過ごすのもいいかもしれませんね。営業時間は平日10:00~18:00(日曜10:00~17:00)までです。GW中も休まず営業しているそうです。