台湾と日本のオレオを食べ比べ

2016年9月に生まれ変わった「オレオ」や「リッツ」。約46年間担ってきたヤマザキナビスコからモンデリーズ・ジャパンに移り、製造工場も国内からモンデリーズ・インターナショナルの自社工場(=海外)に変わりました。オレオは中国へ、リッツはインドネシアへ。だいぶ味が変わるのではと、新旧商品を食べ比べた方もいたことでしょう。

先日筆者は、旅先の台湾で、新生オレオ&リッツと同じくモンデリーズが製造する、台湾版オレオとリッツを入手しました。“日本向け”オレオ&リッツと比べると、どうなのでしょう。日本版や、リニューアル前のヤマザキ版と食べ比べてみました!


◆オレオの場合

台湾と日本のオレオを食べ比べ
上が台湾、下が日本

オレオの場合、日本のものは中国の工場で、台湾のものはインドネシアの工場で作られているようです(ちょっとヤヤコシイ…)。

台湾のオレオは、パックのかたちが違うものの少し小さめ。にも関わらず、食べると日本版と変わらない満足感がありました。やっぱりあまーい!のです。

日本版よりもビスケットがやや固くて、クリームも甘めな印象。一方の日本版は、気持ちあっさりめ。ビスケットも軽く感じます。

台湾と日本のオレオを食べ比べ
左が台湾版、右が日本版

ここで、旧オレオ――ヤマザキ版を食べてみると…海外産の2つとぜんっぜん違う!! まずビスケットがほろほろと崩れるほど軽く、クリームはあっさり。塩味と甘みのコントラストもあり、甘さが目立つ2つとは、全く別物のような印象でした。

食べなれているせいか、やっぱりヤマザキ版オレオがおいしいなと筆者は感じました。塩味の甘辛のおかげで手が止まらない…!

日本と台湾のオレオを食べ比べ
味の距離感をイメージして並べてみました
左から、ヤマザキ版、台湾版、日本のモンデリーズ版

ただし、“oreo with milk”で印象が変わります。パッケージやCMにも登場する「TWIST、LICK、DUNK」という食べ方。この、STEP3「ミルクにつける」をやってみると、日本のモンデリーズ版が、とっても「ちょうどいい」のです。台湾版ほど強い甘さがないためか、ミルクの風味とケンカしません。

台湾と日本のオレオを食べ比べ、パッケージ側面
台湾のほう(上)、言葉のリズムがいい感じ

台湾と日本のオレオを食べ比べ、ミルクにディップ
ミルク氏、存在感がすごい

筆者は、そのまま食べるならヤマザキ版、ミルクにつけるなら日本のモンデリーズ版が好き。けっこう違うものなのですね。

それにしても、台湾のスーパーにはさまざまなオレオがありました。クリームを増量版、甘さ控えめクリーム、オレオのケーキまで。オレオがいかに世界で愛されているのかがわかります。

台湾で販売されているオレオ
“甘さ控えめ”があることに驚きました
日本のオレオは、バニラ、チョコレート、ストロベリーの3フレーバーです

◆リッツの場合

リッツの場合は、台湾版も日本版と同じモンデリーズのインドネシア工場製です。

台湾版リッツと日本版リッツのパッケージ
上が台湾版、下が日本版

見た目は、言われないと分からないだろうってくらい似ています。

台湾版リッツの日本版リッツ
左が台湾版、右が日本版
…一緒や!

そして味もかなり似ているのですが、日本版のほうが、ちょっとサックリ感とコクが強いでしょうか。ちょっぴりリッチな印象です。

こちらもヤマザキ版と食べ比べてみたところ、見た目も味も全く違っていました。ヤマザキ版の方が“濃い”味わいで、両モンデリーズ版のほうがさっぱり。食べ続けるなら、後者のほうが飽きなくて良いかもしれません。

なお、ヤマザキナビスコ改めヤマザキビスケットからは、「ルヴァン」というクラッカーが発売されました。「リッツ(旧)に似ている」という声が多いのですが、食べ比べたところ、本当に似てる。むしろ、ほとんど一緒なのでは?ってくらい似ていました。形は違うけど。

台湾版リッツ、ヤマザキ版リッツ、モンデリーズ版リッツ、ルヴァン
味の距離感はこんなかんじ
左上:ヤマザキ版、左下:ルヴァン、右上:モンデリーズ版、右下:台湾版

◆ところ変われば味変わる

なにはともあれ、同じ工場でも、きちんと出荷先の国にあわせて変えてあるらしいことは分かりました。ということは、世界のリッツやオレオの“食べ比べ”も面白いかもしれません。

長年親しんできたヤマザキ版はどんどん手に入らなくなっていきます。ヤマザキナビスコさんに敬意を表しつつ、いまあるものを大事に食べようと思います!