【材料】
半分にスライスした鶏の胸肉(2枚)、小麦粉(大さじ4)、卵(1個)、パン粉(80g)、油(大さじ6)、水(50ml)、カツカレーペースト(1瓶)

【作り方】
1. 小麦粉、卵、パン粉の順に、鶏肉にまとわせる。
2. 油を入れたフライパンを温め、鶏肉を片面ずつしっかりと調理する。フライパンから取り出し、キッチンペーパーの上で2分間休ませる。
3. 一方で、鍋にカツカレーペーストと水を入れて混ぜ、弱火にかける。
4. 鶏肉の上からソースをかけ、サーブするときにはバスマティ米(長粒の米)を添える。


レシピはなるべく忠実に筆者が訳した。お分かりいただけるだろうか、ほとんどチキンカツの作り方の説明だ。しかも、結構細かく解説してある。

TESCO「KATSU CURRY PASTE(カツカレーペースト)」を使ってチキンカツカレーを作るところ
カツを揚げている間に、

TESCO「KATSU CURRY PASTE(カツカレーペースト)」を使ってチキンカツカレーを作るところ
水とペーストを、

TESCO「KATSU CURRY PASTE(カツカレーペースト)」を使ってチキンカツカレーを作るところ
温める

“2分間休ませる”ことよりも鶏肉に下味をつける方が重要だと筆者は思うのだが…カツを揚げたら、ワガママ流に、薄くスライスしてその上にご飯(バスマ ティ米でなくてごめんなさい)をのせ、カレーソースをかけよう。筆者の腕のせいで見た目は相当不恰好だが、カツカレーペーストで作ったカツカレーの完成だ。

TESCO「KATSU CURRY PASTE(カツカレーペースト)」で作ったチキンカツカレー
揚げ物って買って帰るから、家で作らない…(言い訳)

ルウ(ソース)はかなりサラサラ。カツにからめると、衣がよく吸っている気がする。カツ、ご飯とともに食べると、ペースト単体では目立っていたた酸味もさほど気にならず、ずいぶんバランスがよくなっている。おそらく、酸味のもとはトマトペーストとレモンジュースなので、肉と相性が良いのだろう。ソースのように。

確かに、“カツカレーのための”カレーペーストである、という片鱗を持ちあわせているのかもしれない。

ただ、この味がカツカレー、ひいては日本のカレーで一般的かというと、決してそうではないと主張したい。ロンドンのカツカレーファンのみなさん。ぜひ、日本に来て、日本のカツカレーを食べてください。もちろん、がっつりぶ厚いトンカツを、ツヤツヤの日本米にのせたカレーを。

とはいえ、「日本でカツカレーを注文したら、豚肉のカツが出てきた!」と驚かれるかもしれない。でも一方で、訪日観光客にはカツ丼が人気らしいし、日本のカツカレーだって大ブームを巻き起こすポテンシャルは持っている気がする。