伊豆クレイルの「クレイルスタイル・サマーランチセット」
「伊豆クレイル」のグルメをご紹介!
(画像「クレイルスタイル・サマーランチセット」)

“列車に乗ること”を楽しむ観光列車。オープンキッチンをのせた「Tohoku Emotion」や、新潟の日本酒がテーマの「越乃Shu*Kura」といったグルメな列車も人気を集めています。そんななか、首都圏初の“リゾート列車”「IZU CRAIL(伊豆クレイル)」が登場。7月16日のデビューに向けて、6月3日に予約受付がスタートしました。

20代~40代の女性がターゲット。のんびりと景色を眺めながら、人気シェフが監修した料理に舌鼓を打つ――“食とお酒、会話を楽しむ”おいしい列車です。


運行開始に先がけて、限定メニューの試食会が開催されました。えん食べでは、“どんな料理が食べられるのか”を中心に、伊豆クレイルをご紹介します!

伊豆クレイルって?

伊豆クレイルは、神奈川県の小田原駅と静岡県の伊豆急下田駅を結び(途中、熱海駅でも乗降可能)、休日を中心に1日1往復運行します。

伊豆クレイル車両模型と提供メニューの集合写真
外装はピンクゴールドで桜やさざなみなどを表現

4両編成で、1号車は2名がけが24席。2号車は客席のないバーカウンターとラウンジで、3号車は半個室として使える3名以上向けのボックス席。これらの席ではオリジナルメニューが提供されます(旅行商品として販売)。

4号車はひとりでも乗れる4列シートです(切符として販売)。料理はつきませんが、2号車のバーは利用できます。

所要時間は、往路(下り/下田行き)の場合はおよそ2時間30分。復路(上り/小田原行き)だと約2時間。食事やお酒、そして会話をゆったりと楽しめるよう、“あえてゆっくり走る”のだとか。※同区間を走る「特急踊り子」の所要時間は約1時間50分。

途中、ビューポイントでは、減速したり、一旦停止してくれるというサービスも。きれいな海をしっかりと写真に収められます。

“塩”と“香り”がグルメの鍵

1号車と3号車では、フレンチレストラン「モルソー」(東京・目黒)のシェフ・秋元さくらさんが監修したランチ(往路)やカフェセット(復路)を食べながら、お酒だって飲めちゃいます。内容は、季節にあわせ3か月ごとに変更されるそう。

「お弁当が好きで、冷ご飯が大好き」だという秋元シェフ。冷めてもおいしく食べられるよう、特に塩加減に気を配ったそうです。また冷たい状態では残すのが難しい“香り”も引き立つよう、調理を工夫しているのだとか。

“伊豆を味わう”ランチ

11時40分小田原発の往路はランチセットが提供されます。秋元シェフ監修のもと、フレンチレストラン「H×M(アッシュ×エム)」(神奈川県平塚市)の相山シェフが調理を担当しています。

伊豆の魚介や野菜、特産品のニューサマーオレンジなど、伊豆の食材をたっぷりと使ったフードとデザートのセットです。

伊豆クレイル「クレイルスタイル・サマーランチセット」試食用
盛り付けは試食用です

内容は次のとおり。
<ワンボックスランチ>
・ローストビーフとグラタンドフィノア
・伊豆沖獲れ白身魚と野菜のエスカベーシュ
・押し麦とラタトゥイユをつめたコンキリオーニ
・ワサビ香る冷製フラン
・伊豆野菜を包み込んだバロティーヌ
・伊豆温泉メロンと生ハムのオードブル
・エビのポワレと野菜のピンチョス
・駿河湾の桜えびと枝豆のクリームコロッケ
<オリジナルスイーツ>
・ニューサマーオレンジとカカオのクラフティ
・杏仁のババロアとマンゴーソース
<伊豆クラフトビールまたはソフトドリンク>
<コーヒー>
<ミネラルウォーター>

なかでも筆者のお気に入りはバロティーヌ(トレー左上、鶏肉で具を包んで火を通したもの)。ふわっふわの柔らかい鶏肉、さすがです。また、ローストビーフの横にあるグラタンドフィノア(ジャガイモのグラタン)も、サブキャラながらハッとする存在感を示していました。一口で食べてしまったことを、ものすごく後悔しています。

どれも丁寧に作りこんであり優しい味わいで、盛り付けもきれい。多種類の素材を少しずつ食べられるのも嬉しいポイントです。コース料理のようにゆっくりと楽しめる構成。もちろん、ワインに合うことうけあいです。往路の3号車限定でワイン飲み放題も付けられますよ。
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