カメラ女子、歴女、鉄子、宙ガールなど、特定のものに情熱を傾ける女性が増えています。最近話題なのが相撲好き女子を意味する「スー女」。国技館に足を運んだり、相撲グッズを買ったりと若い女性の間でじわじわと相撲人気が高まっています。
 
スー女としては、力士がこよなく愛するちゃんこ鍋を食べたいと思うのは当然のこと。でもちゃんこ鍋ってひとりでは食べにくいし、作るのもなんだか大変そうです。そんな迷えるスー女にぴったりのお店が東中野にあるつけ麺屋「しろぼし」。ここでは元力士の店主、木村さんが作る、ちゃんこをイメージしたつけ麺を味わえるのだとか。店名からすでに相撲感が出ているこのお店が、スー女におすすめの理由を紹介します。
 
■「つけ麺 しろぼし」ってどこにあるの?
「つけ麺 しろぼし」があるのは、東中野駅から徒歩2分ほどのところ。北新宿が地元の木村さんにとって、この辺りは馴染みが深く、同級生も多くいるそう。
 
坂道を下ると、「しろぼし」という屋号の入った、白い暖簾が見えてきます。

「つけ麺 しろぼし」発見!
「つけ麺 しろぼし」発見!

■スー女におすすめの理由って?
◆理由その1 相撲感あふれる店内
店内の壁には力士のカレンダーや番付表が貼られ、まさに相撲一色。相撲好きなら店に入っただけで、テンションが上がりそうです。モニターからは常に相撲の映像が流れており、場所中であれば相撲中継を見ながら食事をすることができます。


モニターには相撲の映像が流れています
モニターには相撲の映像が流れています

◆理由その2 美しい盛り付け
つけ麺にもスー女にうれしいポイントが盛りだくさん。お店のおすすめ「醤油炊きしろぼし味玉つけ麺」でそのポイントをチェックしていきましょう。
 
出されてまず驚くのが、美しい見た目。具と麺が盛られた器の中に、大根、油揚げ、ゆずがのった蓮華が別添えされています。一つの器に蓮華の赤、ネギの緑、ゆずの黄色、肉の白、卵のオレンジなど様々な色が入った、目にも楽しい一品です。ちなみに、ゆずを別添えにしているのは、香りの強いゆずを好みの量に調整できるように、という配慮なのだとか。美しいだけでなく、好みの味にできるのはありがたいですね。

目でも楽しめる一品
目でも楽しめる一品
 
◆理由その3 女性にはうれしい野菜たっぷり
醤油ベースのさらりとしたスープともっちりした麺は相性抜群。魚介や豚骨のほか、10種類以上の野菜や果物を使用しているというスープは、様々な食材の旨みが凝縮された深みのある味わいです。途中で蓮華に別添えされたゆずや大根をスープに入れると、味に変化が出てさらに楽しめます。

10種類以上の野菜や果物が使われているというスープ
10種類以上の野菜や果物が使われているというスープ

スープだけでなく、トッピングにも野菜がたっぷり。これも女性にはうれしいポイントです。券売機で食券を買う際に、野菜のトッピングを増量することも可能。女性のお客さんの中には、野菜を増やして、麺を少なめにという注文をする方もいるのだとか。

野菜がたっぷり盛られていきます
野菜がたっぷり盛られていきます

野菜だけでなく、ふわふわの鶏団子と箸で切れる柔らかさのチャーシュー、旨みがしっかりしみた味玉も絶品です。

味のしみた玉子は絶品
味のしみた玉子は絶品

◆理由その4 ちゃんことの融合を感じさせる「鶏団子」
ちゃんこ気分を味わえるものの筆頭が、つけ麺のトッピングとしては珍しい「鶏団子」。そのレシピは木村さんが所属していた武蔵川部屋のものを参考にしているそう。鶏肉を使うのは、2本足で立つニワトリが、力士にとって縁起が良い食材であることに由来しています。

ちゃんこを思わせる鶏団子
ちゃんこを思わせる鶏団子

■「ちゃんこと融合したつけ麺」のお店を開いた理由って?
力士として15年間相撲界にいた木村さん。どのような経緯で「つけ麺 しろぼし」開業にいたったのかを伺いました。

木村さん:「力士は身体を大きくしなければならないので、自分たちで食事を作って、食べることも仕事のようなもの。引退後は、相撲と無関係ではない食の世界に進もうと決め、8年間飲食店で修業を積みました。修業をする中で、自分がやってきた「相撲」と好きな「つけ麺」を融合させたものを作りたいと思い、このお店の開業に至りました」

体格の良さが元力士であることを物語っています
体格の良さが元力士であることを物語っています

えん食べ:相撲は男社会で豪快なイメージがありますが、こちらのお店では女性にうれしい気遣いがたくさんありますよね。

木村さん:「お店には女性のお客さんも多いので、紙エプロンや髪ゴムなども用意しています。全てのお客さんにおいしく食べていただくために、細かなところまでこだわるようにしています」

女性にうれしい心配りがたくさん
女性にうれしい心配りがたくさん

えん食べ:今後どのようなお店にしていきたいですか

木村さん:「相撲一色の店内で、ちゃんこと融合したつけ麺を味わっていただくことで、相撲部屋への疑似入門ができるようなお店を目指しています。つけ麺のおいしさはもちろん、相撲の魅力も広めていきたいですね」

■相撲観戦後にもぴったり
 元力士が作る、ちゃんこをイメージしたつけ麺が味わえる「つけ麺 しろぼし」。優しい店主の細やかな心配りが感じられて、女性でも気軽に入れるお店です。もちろんスー女だけでなく、男性やつけ麺好きにもおすすめ。相撲観戦の後に、ふらりと訪れてみるのはいかがでしょうか。

優しい笑顔の店主、木村さん
優しい笑顔の店主、木村さん