チョコレート、そしてスイーツ好きのみなさん! いよいよ、フランス生まれのチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ2016(以下SDC)」が、1月27日に日本でも始まります。この日を心待ちにしていた方も多いでしょう。東京会場では、1月26日、カード会員向けに一足早く開場され、多くの、本当に多くの人が訪れました。
キラキラ輝くチョコレートも気になるけれど、今年のえん食べ編集部は、テイクアウトメニューに注目。その中から、“東京限定クイニーアマン”と、スペイン発の“新星クロワッサン”による、“サクサク対決”をお届けします!
◆人気クイニーアマンに新作
HENRI LE ROUX(アンリ ルルー)の「クイニーアマン・オ・C.B.S.」は、2013年のSDCから毎年大人気のテイクアウト商品。今年は、東京会場限定で、「クイニーアマン ショコラ・オ・キャラメル・タタン」が登場しました。(税込各324円)
“バターの菓子”という意味を持つクイニーアマン。アンリ ルルーでは、バターをたっぷりと使い、外はカリッと香ばしく、中には同店で人気のキャラメルを丸ごと1個包み込んで焼き上げられています。
クイニーアマン ショコラ・オ・キャラメル・タタンは、カカオ風味のブリオッシュ生地に、「キャラメル タタン」が1個分包まれているのだとか。コロンと固さがあって、いかにも濃厚そうな色合いの生地を割ると、ガナッシュにもコンフィチュールにも見える、チョコレート色のフィリングが入っています。
カリッと噛むと、じんわりと広がるバターの香りとリンゴの酸味。そして、後に残るのは、生地のしっかりとビターな余韻。この何段にも訪れる味わいが、なんともいえない! 持ち帰って温めて、とろりととけるキャラメルを楽しむのもおすすめですよ。
◆いきなり大行列!の“クロワッサン”
対するは、スペイン発「bubó BARCELONA(ブボ バルセロナ、以下bubó)」から「ジャンドゥージャ ラビオロ」(税込400円)。SDC限定の“パン”です。
bubóは日本のSDC初出展。スペイン・バルセロナに本店を構えており、パティシエのカルレス・マンペル氏は数々の大会で受賞暦を持っています。本国では、大粒ナッツが入った『チョコフルーツ』シリーズが「止まらないおいしさ」と大人気。ユニークなボンボンショコラも注目されています。
さらにbubóは、ヴィエノワズリー(菓子パン)も人気のショップだそう。そこが作る限定“パン”、期待が高まります。
円筒形に焼き上げられたデニッシュみたいな生地の上には、丸いチョコレートのトッピング。側面をみると、ぐるりと生地をねじったような跡も見られます。
中は、商品名にもなっているジャンドゥージャ(ジャンドゥーヤ)でしょう。サックリ、もっちりしたクロワッサン生地には程よい塩気があり、ジャンドゥーヤのナッツとチョコレートの風味をこれでもかと引き立ててくれます。またジャンドゥーヤのなめらかな口どけがとっても良いカンジ。まずは温めずに食べて、口どけを楽しんで。
bubóが日本に登場するのはほぼ初めてらしいのですが、開場1時間後には、1時間待ちに届きそうなほどの行列ができていました。ジャンドゥージャ ラビオロとともに、キュートなハート型ギモーヴを買っていく人がたくさんいます。なお、2016年中には日本1号店がオープンする予定とのこと。こちらも楽しみです。
◆サクサク対決、勝者は…
それでは、(編集部の独断と偏見による)“サクサク対決”の結果を発表します。勝者はズバリ、bubóのジャンドゥージャ ラビオロ!
カカオ感なら、アンリ ルルーのクイニーアマンの方が強め。カカオ好きはそちらが好みかもしれません。ただ、bubóのそれは、生地もジャンドゥーヤも濃厚ななかで、ジャンドゥーヤがきっちりと主役になっているのです! あと、トッピングの丸いチョコレートがおいしかったこともあり、チョコレートの祭典なのでコチラを選びました。大行列だとは思いますが、試して損はしないはず。
いずれにせよ、どちらも比較的お手ごろ価格だし、お土産にも良さそうです。並ぶ時間がある人は、ぜひ両方お試しあれ!
SDC2016、東京会場は、新宿NSビル地下のイベントホールにて、1月27日~1月31日までの開催。ほか、各地で順次開催されます。みなさんがすてきな味と出会えますように。