初めて食べたのはいつですか？
本日12月10日は「アロエヨーグルトの日」。皆さんご存じ「森永アロエヨーグルト」を販売する森永乳業が制定したそうです。
森永アロエヨーグルトといえば、筆者のおやつ年表でも江戸幕府級の長さを占めているロングセラー商品。アロエ葉肉の“シャクッ”とした食感が特徴ですが、先日、味の分析やトレンド調査を行っている味香り戦略研究所が発表した調査によれば、ほど良い歯ごたえの食感が楽しめる 「プチカム（噛む）」食感が若者を中心に支持されていることが分かったそうです。
確かに流行中のバジルシードドリンクも食感が楽しい上に、適度に噛みごたえがあることで満足感を得やすく、忙しい若者の小腹を手軽に満たしています。昔からあるアロエヨーグルトもあのアロエ独特の食感で「プチカム（噛む）」食感のトレンドを先取りしていた商品と言えそうです。
なかなかやるね、キミ
今回はそんなアロエヨーグルトの秘密を探るべく森永乳業にインタビューしてきました。
◆誕生の裏には“あのライバル”の存在が
えん食べ（以下省略）：
こんにちは！今日は宜しくお願い致します！森永乳業マーケティング部 土岐晃彦さん（以下、土岐さん）：
宜しくお願いします。---土岐さんは“アロエヨーグルトに詳しい”と伺っていますが、普段はどんなお仕事をされているのですか？
土岐さん：商品企画から開発、プロモーションまで幅広く携わっています。
---そもそもなぜ今日が「アロエヨーグルトの日」なんですか？語呂合わせじゃないですよね？
土岐さん：森永アロエヨーグルトが初めて発売されたのが1994年12月10日なんです。おかげさまでフルーツヨーグルトカテゴリの代表格となり、お客様に感謝の気持ちを伝えていくため記念日にしました。
---今年で21歳なんですね！20年前というとスイーツ界で「ナタデココ」が大ブームだった頃ですが、存在は意識していましたか？
土岐さん：かなり意識しましたね。ナタデココは“コリコリ”とした食感でブレイクしたので、新しく食感の良い素材を探してアロエにたどり着いたんです。
「“ポスト・ナタデココ”としてふさわしい素材を探しました」
◆おいしさの秘密
---アロエっておばあちゃんの家の庭に生えているイメージですが、あれも食べられるのでしょうか？
土岐さん：それは恐らく「キダチアロエ」という鑑賞用の品種ですね。苦味と表面にぬめりがあり、胃腸薬や化粧品に使われます。実はアロエの品種は600種類くらいあるんですよ。
---えっ、そんなに!?
土岐さん：アロエヨーグルトのアロエは「アロエベラ」というまた違った品種が使われています。こちらは苦味が少なくより“ぷるん”としているので、食品として加工しやすいのです。
---でも森永アロエヨーグルトのような食感は他にないと思うのですが、商品開発のこだわりがあれば教えてください。
土岐さん：アロエの食感については、より弾力が出るよう独自の加工をしています。この食感こそが弊社のアロエヨーグルトのおいしさの秘訣であり、特にこだわっているポイントです。合わせるヨーグルトについても、酸味を抑えて子どもにも食べさせやすいまろやかな味わいになるよう工夫しました。アロエ自体はそのままではあまり味がしないので、フルーツをかけ合わせて独自の“トロピカルなテイスト”に仕上げています。
「これもナタデココへの対抗意識が影響していますね（笑）」
---ぶっちゃけこの20年でどのくらい売れたんですか？
土岐さん：約53億個、定番パッケージを並べてみると長さは地球9.5周分になります。
並べると地球9周以上！
---ちょっと規模が大き過ぎて実感がわかないのですが、すごそうなことは伝わりました。商品の味などは発売当初から変わっていないのですか？
土岐さん：実は時代の変化に合わせて少しずつマイナーチェンジしています。でも発売当初から支持してもらっている味わいなので、大幅なリニューアルはしていないですね。
◆たくさんのファンに支えられています
---昨年のこの時期は「シャンパンカクテルテイスト」を販売していましたよね？
土岐さん：はい。20周年を記念して、初めてファンと一緒に企画した商品です。Facebookやゲームコンテンツで投票を募り、2万人が参加してくれました。
---やっぱりファンが多いんですね！他にはどのようにSNSを活用していますか？
土岐さん：Facebookを通じて季節ごとの食べ方やレシピ、アロエヨーグルトを使ったアートなども発信しています。こういう楽しみ方もあるんだという発見に繋がればと思っています。
今すぐやりたくなるキュートな「白くまアレンジ」
アロエヨーグルトのクリスマスツリー!?
---今日はありがとうございました。最後に、1年に1回のアピールタイムということでコメントをお願いします！
土岐さん：森永アロエヨーグルトはおかげさまで21周年を迎えることができまして、オリジナル以外にも色々なラインナップが充実しています。これを機会に色々な商品を食べてもらって、ますます好きになって応援して頂けたらな、と思っています！
アロエヨーグルトと同じくらい爽やかな土岐さんでした
「森永アロエヨーグルトのロングセラーの秘訣は、最初に支持してもらった食感と味わいを守り続けたこと」と語る土岐さん。根強いファンが多いのも納得ですね。皆さんも今日はアロエヨーグルトを食べて誕生日を祝ってみませんか？
※調査出典
味香り戦略研究所「味トレンドレポート」
調査対象：東京都・愛知県・大阪府在住の20～59歳女性400名
調査期間：2015年11月9日、10日
情報提供：森永乳業
