夏休みが始まったばかりの暑い日の午後だった。田舎の埃っぽい道を汗だくになって歩いて、たどりついたおばあちゃんの家で飲んだ葡萄ジュース。

「疲れた時は葡萄ジュースが一番なんだよ」


おばあちゃんが井戸水で冷やした葡萄ジュースは、冷たすぎずぬるすぎず、甘すぎず。小学生の時の貴重な思い出だ。

というわけで、今回はワイン通販サイト「甲州市勝沼ぶどうの丘」から、ワイナリーが造る葡萄のジュース「天然葡萄液」(赤)(麻屋葡萄酒製造)をお取り寄せした。使われた葡萄は、米国系のコンコード。

細長い箱から取り出すと、葡萄ジュース入った瓶が出てくる。1本1,050円と、ジュースにしては高価だが、赤ワインと見まがう深い色。

葡萄酒のような葡萄ジュース。


味はさっぱりしているが、ワインのようにコクがあり、ずっしりと重たい。そのままでも、炭酸で割って飲んでもいいかもしれない。

ここで、ちょっとワインの一口メモ。

ワインは明治以降、ヨーロッパから初めて日本に来たのではない。縄文時代から葡萄果汁を発酵させて造っていた、といううわさもある。15世紀の末から、誰それがワインを飲んだという文献がちらほら出てくるので、以外に日本人とワインの関係は深い。

明治時代には勝沼村(現在の甲州市)には葡萄農家がたくさんあり、葡萄酒を造る会社も起こされた。

今回お取り寄せした葡萄ジュースは、ワイナリーで生まれた葡萄酒だった。