だが、米国シカゴに住む11歳の少女 Lily Born ちゃんはそうじゃない。筆者のような無為な毎日を送る代わりに、大人も驚く大発明をやってのけた。
米国メディア Fast Company によると、Lily ちゃんはある時、パーキンソン病を患うおじいちゃんがコップでものを飲むときに中身をこぼしてしまうことに気づいたという。そこで彼女は、倒して割れたり、中身がこぼれたりしにくい“特別な”マグカップ「Kangaroo Cup(カンガルーカップ)」を制作したそうだ。
カンガルーカップとは、プラスチック製のタンブラーに、取っ手にもなる3本の“足”が付いたもの。カップの底面は宙に浮いたまま3本の足で接地するため安定し、一般的なマグカップなどよりも倒れにくいそうだ。また、カンガルーカップどうし簡単に重ねることができるので、収納にも便利とのこと。
病気を患う人だけでなく、小さな子どもなどコップの中身をよくこぼしてしまう人にとっても重宝しそうだ。さらに、芝生の上など平らでない場所にも置けるしコースターも必要ないので、屋外での BBQ やピクニックにも役立ってくれる。
Lily ちゃんは同メディアに対し、こんな立派なコメントを残しているそうだ。ぜひとも多くの老若男女に知ってもらいたい。
「失敗や間違いを恐れないで。正解にたどり着くまでには、たくさんの失敗があるものだから。
それから、助けを求めることに臆病にならないで。どんなに素晴らしいアイデアを思いついても、人の助けが必要なことはたくさんある。ほとんどの人は、喜んで助けてくれるはずだわ。めちゃくちゃお金がかかることを除けばね!」
なお、カンガルーカップは Kickstarter で、25ドルから購入できる。おじいちゃんの喜ぶ顔が見たいという気持ちから生まれたアイデア品が、今や国境を越え、世界へ羽ばたこうとしている。
※画像の出典はすべて Kickstarter 公式ページ