
腰が引けて手を出せていなかったつけ麺バーガーだが、いわば最強の“ラスボス”ともいえるであろう「メガ盛」を食べきることができれば、つけ麺バーガーというダンジョンを攻略できたも同然。これはやるしかない。えん食べ編集部もパーティ(2名)を組んでロッテリアへ向かった。
「つけ麺バーガー、メガ盛ください」と言うと、店員さんから「つけ汁が足りないかもしれないですが、どうしますか?」とのこと。どんだけデカイんだ、メガ盛よ...。ちなみにつけ汁は600円で追加注文できるらしい。今回はとりあえず追加せず、つけ汁1杯で戦うことに。注文すると、すぐにカウンターの中で我々の麺パティを焼き始めてくれた。

事前に耳にしていたとおり、カップに入ったつけ汁と、割りばしとともに提供されるつけ麺バーガー。ファストフード店のトレイに割りばしがのっているという不思議な光景に息を飲む。
はみ出んばかりの...ていうかもう結構はみ出てる麺パティを4枚しっかり重ねてバンズで挟んだバーガーは、高さおよそ10センチ前後といったところか。100円ライターより少し高いぐらいだ。麺400グラム分が挟まれているだけあり、持ってみると相当ずっしりとくる。ラーメン2杯分くらいはありそうだ。

温かいつけ汁の中にはメンマ、なると、ねぎ、そしてビッグサイズのチャーシューと、本格的な具材がたっぷりと入っている。


さて、どう攻めていこう。やはりまずはそのまま食べてみるか。

うまくかじりつくことができない。麺パティ4枚という壁は相当厚く、このまま口に運んで食べるのは、特に女性には至難の業だ。つけ汁に付けようにも、重すぎてうまくコントロールできない。ならば、分解してから食べてみよう。

上のバンズにはチャーシューダレが、下のバンズにはマヨネーズがそれぞれ合わせられている。とりあえず中の2枚を抜き出し、つけ汁に付けて本来のつけ麺風に食べることに。

おいしい!! 当然といえば当然なのだが、大勝軒のつけ麺の味がする。麺はコシが強く噛みごたえがあり、モチモチしている。濃厚な魚介スープはコクがあり、思わず飲み干してしまいたくなる衝動に駆られる。
が、スープを飲んでしまうとバーガーに付ける分が足りなくなること必至なのでぐっと耐え、こんどは残り2枚のパティをバンズとともにバーガーとして食べてみる。

パティ2枚なら、そのままかぶりつくことができた。つけ汁を付けずにそのまま食べると、こってりとしたチャーシューダレとコクのあるマヨネーズが織りなすハーモニーに、コショウがきりりとアクセントを加えている。ぷりぷり、もちもちと弾力のある麺との相性もいいぞ!
続いて、つけ汁に付けて食べてみる。もちろん、バンズごとだ。

意外にもバンズとつけ汁がマッチしておいしいのだが、「つけ麺バーガー」と呼ぶにはやはり何かが足りない気がする。答えはすぐに出た。具だ。具材が足りないんだ。
それなら、自分で挟んでしまおう。

つけ汁にしっかり浸って味が染み込んだチャーシューとなると、メンマ、ネギを麺パティのあいだに挟みこんで、ひとくち食べてみると...ウマーーーーイっ!!! いうなれば、焼きそばパンのつけ麺バージョンといったところか。“惣菜パン”として、かなり完成度の高いものが出来あがったぞ!
つけ汁を濃いめに味わいたい人はバーガーをディップして、ハンバーガーとして楽しみたい人はディップせずに食べると良いが、「つけ麺バーガー」としての正解は、「つけ汁が染み込んだ具材を麺パティに挟んで食べる」だったと結論付けよう。これは、ほかにないおいしさだ。
そして最後に、「スープ割り」を注文することをお忘れなく。カウンターで「スープ割りをください」といえば、店員さんがお湯を渡してくれる。それを好みの味になるまでつけ汁に注ぎ、飲み干そう。ちなみにこれ、バーガーに付ける量を多少減らしてでも飲んでほしいくらいおいしい。

というわけで、2人がかりでつけ麺バーガー攻略だ!これからもロッテリアさんにはどんどん斬新でおいしいバーガーを開発してほしい。お腹を空かせたえん食べパーティが、いつでも受けて立つぞ!