『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として知られる漫画家・水木しげるさん。彼の故郷である鳥取県境港市には、水木さんの描く妖怪の世界観をテーマとした商店街「水木しげるロード」があります。

吉幾三さんがオープニングを歌っていた頃の「ゲゲゲの鬼太郎」から「墓場鬼太郎」まで、妖怪アニメで育ったといっても過言ではない筆者。そんな筆者にとってまさにサンクチュアリ(聖地)ともいえる水木しげるロードを訪れたところ、奇妙で楽しい妖怪グルメにたくさん出会えたのでご紹介します!
 
食べられる妖怪を求めて
食べられる妖怪を求めて

●昨年20周年を迎えた「水木しげるロード」へ


水木しげるロードのある境港市までは、米子駅から JR 境線で50分、米子空港駅からだと15分ほど。「鬼太郎列車」とも呼ばれる車体のデザインは現在6種類あり、内装や車内アナウンスまでゲゲゲファミリー仕様です。

目玉のおやじバージョンだった(c)水木プロ
目玉のおやじバージョンだった(c)水木プロ

そこかしこに目玉のおやじが!つぶしちゃいそう!(c)水木プロ
そこかしこに目玉のおやじが!つぶしちゃいそう!(c)水木プロ

境港駅を降りるとそこからはもう水木しげるロード。駅から本町アーケードまで約800mの間に、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターや日本各地の妖怪の銅像などおよそ150体のオブジェが設置されており、たくさんのお土産屋さんや記念館などが並びます。

水木先生、はるばる東京から参りましたよ~
水木先生、はるばる東京から参りましたよ~

1993年にオープンして昨年で20周年、柱にも年季が入ってます(c)水木プロ
1993年にオープンして昨年で20周年、柱にも年季が入ってます(c)水木プロ

●お腹が空いたら妖怪を食べよう

さっそく散策開始。前半、まず気になったのは1枚500円の「一反もめん焼き」。オーダーするとその場で焼いてくれます。何でできてるのかな?なんて野暮なことは考えず、一反もめんが焼かれるのをじっと待つこと数分。

いい感じにタレのかかった一反もめん
いい感じにタレのかかった一反もめん

(くるっ)あっ、これは…
(くるっ)あっ、これは…

一反もめん焼きの正体はイカ焼き。港町というだけあってぷりぷりジューシーなイカと甘辛だれが最高でした。ちなみに1枚1枚店員さんが手で切り抜いているそうですよ。

ロードの中盤にあるのはガイドブックでもおなじみの「神戸ベーカリー 水木しげるロード店」。こちらではなんと、鬼太郎やねずみ男など人気のキャラクターたちのパンを買うことができちゃいます!

ねずみ男のいる橋を渡ると
ねずみ男のいる橋を渡ると

歴史を感じる「神戸ベーカリー」があります
歴史を感じる「神戸ベーカリー」があります

キャラクターパンは全7種類。各200円前後です。今回は3種類を購入し、おしゃれな手提げバッグ(50円)に入れてみました。

バッグもかわいいよぉ(涙)
バッグもかわいいよぉ(涙)

並べると楽しいけど
並べると楽しいけど

鬼太郎はなかなかグロテスクだ
鬼太郎はなかなかグロテスクだ

チョコレート味の鬼太郎にはカスタードとマロンペーストが、ねずみ男にもぎっしりカスタードが詰まっています。一反もめんはバターリッチなパイでした。かわいすぎてその場で食べるのがもったいないので、お土産や翌朝の朝食にいいかも~!

豪快に割ったけどね
豪快に割ったけどね

●遊べる妖菓で記念撮影を

ロードも終盤です
ロードも終盤です

本町アーケードにさしかかるとロードも終盤。妖怪研究所という怪しい名前のお店で目が合ったのは…

/ オイ、鬼太郎! \
/ オイ、鬼太郎! \

うっひょー!眼球の透明感が超リアルな目玉おやじ!棒に刺さった食べ歩き用(1本350円)を購入すると、「写真で遊んでみてね」と店員さん。食べる前にカメラで色々と遊べるみたいです。

・・・・・ども。
・・・・・ども。

ちなみにこちらの正体は、栗入りのこしあんが詰まったねりきり。上品な甘さで歩き疲れたからだを癒してくれますよ。

リアルすぎる和菓子でした~
リアルすぎる和菓子でした~

●お土産には、ちょっと重いけど断然コレ!

アーケードの途中を左に曲がると、「ゲゲゲの妖怪楽園」というプチ・テーマパークがあります。こちらには遊具や休憩所があり、ショッピングや軽食も楽しめます。

入園は無料
入園は無料

この場所限定のグッズやおみやげも販売されており、イチオシはこの「妖怪おでん缶」(401円)。色々なパッケージデザインがあるので迷います。

すぐ食べられるフォーク付き
すぐ食べられるフォーク付き
 
この缶詰、なんでも妖怪が入っているとか。パカッと開けてみると…いたー!目が合ったぁぁぁ!一反もめんとぬりかべのこんにゃくが入ってます!

ぷるん
ぷるん

ぬ~り~か~べ~
ぬ~り~か~べ~

おでんは野菜スープ味がしっかりと染みていて、おかずやおつまみにピッタリ。うずら、ちくわ、黒はんぺんまで入ってなかなか豪勢です。思わず“ニヤッ”としてしまうので、サプライズお土産におススメ。

●妖怪と出会えて、妖怪が食べられる街でした

なお、今回紹介したものは水木しげるロードで食べられるほんの一部。のんびり歩きながらぜひ色々と探してみてください。筆者もまだ見ぬ美味な妖怪を求めて、またいつか訪れたいと思います!

おねえさん、うしろうしろー!!!
おねえさん、うしろうしろー!!!

※価格は全て税込表記