その謎を解き明かすカギが、間もなく見つかろうとしている。

英国メディア Telegraph によると、英国オックスフォード大学では、ワインの味は “雰囲気” ――光や音によって変化しうるという仮説を証明するべく研究が進められているそうだ。
過去に行われてきた研究により、真っ黒なグラスに注がれたシャンパンは、それが安物なのか高級シャンパンなのかを判別するのが難しいことや、人は「成熟」や「甘さ」を連想させる “赤いもの” に食欲をそそられることなどが発見されている。

そしてつい先日、ワインメーカーの Roberto Vicente 氏協力のもと、新たな実験が行われた。色のついた部屋の中で、真っ黒の不透明なグラスに注がれたワイン(被験者は何のワインか知らない)を飲み、その味を評価するというものだ。さらに、部屋の色を変えるとワインの味がどのように変化するかも検証した。
すると、自身も実験に参加した Vicente 氏は驚くべき体験をしたそうだ。白い光の中では、彼は自分のワインを判別することができた。それが赤い光になると、ワインの味は熟していて甘く、苦みが消えたように感じられた。さらに光が緑に変わると、ワインの味もまったく見知らぬもののように変わってしまったというのだ。
ワインをたしなみながら女子を口説きたい男性諸君。部屋に赤系の間接照明を用意しておくと、ワインの味も甘くなり、よりスウィートな雰囲気に浸れるかもしれない。