そういうわけで今回は、編集部のアラサー女子代表2名が週末ギュウギュウに詰め込んだ「ベトナム・ホーチミン おいしいもの巡りツアー」をご紹介したい。ベトナムの街並みや風景もあわせてお楽しみいただければ幸いだ。
●ベトナム・ホーチミンってどんな場所?
ホーチミンってよく聞く都市の名前だが、実は首都ではない(ベトナムの首都はハノイ)。ホー・チ・ミンさんという、革命家であり初代主席でもある大人物からその名をとったベトナム南部の都市で、むかしは「サイゴン」という都市名だったらしい。

我々がホーチミンの空港に降り立ったのは3月下旬。乾季のためカラッと快晴、気温は32~3度とまさに夏の陽気だった(まあ、ホーチミンは1年中 “夏” なのだが...)。

女子がベトナムに行く理由。それは、安くておいしいご飯とショッピング!...というのをベトナムさんもよーくわかっていて、市内の雑貨屋やレストランには日本語が話せるスタッフがたくさんいる。

今回の我々の旅の目的は、ほかならぬ「ホーチミンのおいしいものを見つける」こと。それでは、えん食べスタッフが実際に食べまわって見つけた、ホーチミンに行ったら絶対に食べるべきもの5選をご紹介しよう。
●1、もちろん欠かせないのが「フォー」
ベトナムを代表する料理といえば、最初に名前が挙がるであろう「フォー」。米からつくられた麺にアッサリとしたスープを合わせ、肉やたっぷりの野菜(香草など)といっしょにいただく料理だ。

市内にはフォーが食べられる店がたくさんあるのだが、イチオシは「フォー 24」という食堂。ガイドブックにも載るほどの有名店で、“安くておいしくボリューム満点” と三拍子そろった料理を提供してくれる。
今回オーダーしたのはチキンのフォー。米粉麺に、鶏のダシをとったスープを合わせ、鶏肉やわけぎなどの具材がのせられている。
ここに、別皿で運ばれてくるもやしや唐辛子、香草類を自由にトッピングして食べる。これが、まあ~絶品なのだ!!

香草は匂いも強く独特なので、苦手な人は入れなければ良い。だが、本場のフォーが味わいたいという人は、ぜひ香草をたっぷり入れて食べてみてほしい。ああ、私いまベトナムにいるんだわ...と改めて実感できる味だ。
●2、これも王道!「ベトナムコーヒー」
市内散策で歩き疲れたら、カフェに入ってひと休み。コーヒーに練乳を合わせたベトナム特有の飲み物「ベトナムコーヒー」はいかがだろうか?

さすがに炎天下を歩き回ってホットコーヒーを飲む気にはなれなかったので、今回はアイスコーヒーを注文した。そしてこれがまたウンッマイのだ。

濃い目に淹れられたコーヒーに、練乳がまろやかさを加えている。香ばしい苦みと甘さのバランスがちょうどいい。ひんやりと喉を潤し、疲れたカラダにジワジワ~っと染み入っていく。
ちなみに、以前えん食べで紹介したベトナムエッグコーヒーは見当たらなかった。
●3、ガイドブックに必ず載る店「バクダンアイス」
おやつタイムに立ち寄りたいのが、ガイドブックやベトナム観光 Web サイトにもたびたび登場する人気のアイスクリーム屋、バクダンアイス。ここでは、いろいろな果物を使ったアイスクリームが堪能できる。

筆者は、「アイスの箱舟」的な盛り合わせメニューを注文してみた。バニラ、いちご、緑豆、そしてタロイモのアイスがひとつの小舟に乗り合わせている。濃厚だが、甘さがしつこくなくておいしい。タロイモアイスはちょっと独特な風味だが、自然の味というか、遥かなる大地の味がして筆者は好きだ。


すると突然、頼んでもいないのにパイ菓子のようなものが運ばれてきた。なんだろう、これ...?

もしかしたら、あの(イケメン)店員さんから私たちへのサービスかもしれない。もしくは、フォーチュンクッキーの要領で、中にイケメンの電話番号が書かれた紙が入っているのかも。

ならば食べて確かめてみなければ女がすたるってもの。ドキドキしながら半分に割ってみると...

出てきたのはフォーチュン(電話番号)ではなく、ほくほくでジューシーな「あん」だった。がっかりだよ!!!...でも、サクサクのパイ生地に、お肉たっぷりの餃子風あんがベストマッチでとてもおいしかった。そしてこれはサービスというわけではなく、食べたければ食べてね、伝票にのせておくから的なレコメンド商品だった。デスヨネ!
●4、激安なのにおいしさ超ド級、「バインミー」
ちょっと小腹が空いたら、ベトナム流サンドイッチ「バインミー」がオススメだ。硬めのフランスパンに、ハムや野菜がたっぷりサンドされている。

ベトナムの B 級グルメと言われることも多いようだが、“B 級”と呼ぶにはもったいないほど緻密に計算されつくした肉と野菜のバランス、食感、そして旨みと辛味の黄金比。ひとくちかじった瞬間、絶句してしまうほどのおいしさだ。これは絶対に食べてほしい。


(出典:Wikipedia/クレジット:Stu Spivack)
バインミーはどこで食べてもおいしいと思うが、我々が食べたお店はなぜか写真屋さんの中に入っていた。

●5、みずみずしくて、喉ごし爽快!「333 ビール」
「333」と書いて「バーバーバー」と読む、ベトナムの地ビール。みずみずしくてキレがよく、爽やかな喉ごしが楽しめる。喉が渇いたときにゴクゴク飲めちゃうビールだ。

筆者はベトナム滞在中、「サイゴンビール」という地ビールも飲んでみたが、333 ビールの方が炭酸が柔らかく、さっぱりとした味わいだった。暑い国で飲むのにちょうどいい軽い口当たりだ(ちなみにアルコール分は5.5%)。
筆者は滞在中ずっとこのビールで乾杯していたが、どんな料理にも合うので飽きることはなかった。

以上、おいしいものはまだまだ世界中にあふれているのだということを実感する旅だった。我々の弾丸ツアーが、少しでもみなさんの参考になれば嬉しい。
なお、これは個人的な感想になるが、「郷に入っては郷に従え」のスピリッツで、観光客向けのレストランだけでなく地元の人たちが通うような “現地ならでは” のお店を試してみるのも楽しいだろう。日本では食べられないようなものこそチャレンジする価値がある、と筆者は思う(ただし衛生状況は要チェックだ!)。
何はともあれベトナム・ホーチミン、おいしゅうございました!

次はどこへ行こうかな?