ニューヨークの老若男女たちを魅了してやまない朝食パンケーキとは、いったい?その味を確かめるべく、筆者も食べに行ってみることに!
お店は、表参道駅から歩いて7~8分のところ、骨董通り沿いにある。平日の午前10時前だというのに、すでに12人のお客さんが並んでいる。
筆者も列の最後尾についた。外気はまだ雪も溶け残る4度。厳しい闘いになりそうだ。
待つこと25分、ついに筆者も店内へ!正直いうと、寒さで途中何度も心折れそうになったのだが、外まで漂ってくる甘い香りのおかげでどうにか踏みとどまることができた。
1時間待たないと入れないとも言われている中、30分を切るというのはなかなかの記録。おそらく土日はさらに混むのだろう。
客席は1階と2階があり、筆者は2階のテーブル席へと案内された。テーブル、椅子、照明など、インテリアもシンプルでおしゃれだ。
いよいよ注文のとき。今回はお店の看板メニューのひとつ「パンケーキ with メープルバター ブルーベリー」(税抜き1,500円)と、カフェラテ(同600円)をオーダーすることに。
まずはラテが運ばれてきた。冷えた身体に染み込む、温かいカフェイン。フォーミーなミルクがまろやかだ。
ラテで温まりながら、両隣のテーブルに続々と運ばれてくるパンケーキを恨めしく見つめていると、ついに待ちに待ったパンケーキがやって来た!私の...私のパンケーキ...!!
3段に重ねられたパンケーキに、ごろっと実が入ったブルーベリーソースと、粉雪のようなパウダーシュガーがトッピングされている。ソースがキラキラと光を反射して、まるでつやめく宝石のようだ。
厚さ約1センチのパンケーキにナイフを入れると、ふわっと切れて、美しい層が現れる。パンケーキとパンケーキのあいだにも、ブルーベリーが挟まれているぞ...!
口に入れた瞬間、甘酸っぱいベリーソースが弾ける。パンケーキ自体は意外にもシンプルで、素朴な甘さだ。外側はカリッとして香ばしく、生地はきめ細かくふわっふわで、噛むほどにモッチモチ。熱すぎず、ぬるすぎず、温度もちょうどいい。重ねられているためか、パンケーキは最後のひとくちまで温かいまま食べることができた。
別添えのメープルバター、これがまた絶品だ!甘すぎずサッパリとした後味に、ほんのり塩気が感じられ、パンケーキの香ばしい味わいを引き立ててくれる。
二人でシェアするのにも十分なボリュームだが、シンプルな味のパンケーキと甘酸っぱいブルーベリーソース、程よく甘いメープルバターのおかげで、ひとりでも飽きずに食べ切ることができる。
お腹も満たされたのでお店を後にしようと11時半ごろ外へ出ると、いつしか行列はさらに伸び、お客さんの数はざっと25人を超えていた。オープンから半年経ってもまだこの人気ぶりとは、さすがニューヨークのナンバーワンパンケーキ店!
ちなみに、クリントンの人気メニューはパンケーキだけではない。ほかにも「エッグベネディクト」や「フレンチトースト」など、熱烈ファンの多いメニューがたくさんある。どれもおいしそうだし、店内の居心地も良いしで、何度でも足を運びたくなってしまう。
よし、次回はエッグベネディクトを試してみよう。みなさんも、おいしいブランチとおしゃべりを楽しみに “表参道のニューヨーク” を訪れてみては?
住所:東京都港区南青山5-17-1