その一環で、アトリウムにある喫茶スペース「CHEZ MADU」が、今だけ「鳥越九郎商店」に模様替え。「トリック」にちなんだメニューが、1月末までの期間限定で提供されているのだ!
鳥越九郎商店とは、「トリック」のスピンオフ作品に登場するお店。ファンとして、これを見過ごすわけにいかない。全国の「トリック」ファンを代表して、鳥越九郎商店へ行ってみることにした。
■店内はトリックの世界観が満載
鳥越九郎商店には、そこかしこに “文字のチカラ” あふれる手書きメニューが貼られている。のり子パフェー、ひじきパフェー、さらに貧乳プリン(ドキッ...)や、たぬきそばプリンまで。しかも値段「時価」って...!
店員さんに、これらのメニューを注文できるのか伺ったところ、さすがに演出です、とのこと。残念なような、ほっとしたような...。
気を取り直して、本物のメニューに目を通す。今回は「TRICK パンケーキ」と「TRICK ラテ(アイス)」、そしてトリックといえば!の “タマゴ” 型に入ったスイーツ「タマゴッタ」と、同シリーズ『母之泉』編で、阿部寛さん扮する上田教授と、仲間由紀恵さん扮する山田奈緒子も飲んでいた「あの?イチジク茶」を注文してみることに。
■トリックにちなんだスイーツとドリンク、その味は?
まず、「TRICK パンケーキ」(1,000円)が運ばれてきた。プレートには薄めのパンケーキが2枚重ねられており、その上にはクリームとベリーソースが合わせられている。さらに、ココアパウダーで「TRICK」の文字がデコレーションされているぞ!
ぱくりと一口。中はぎゅっと詰まった密度の高い食感で、食べごたえあり!バターケーキのような味わいだ。パンケーキ自体にバターの塩分がきいていて甘すぎないので、クリームやベリーソースと良く合う。
続いて、タマゴ型に入ったスイーツ「タマゴッタ」(350円)にトライ。殻のフタを開けてみると...中はまるでゆで卵を半分に切ったようなビジュアル!
人の視覚と脳というのは面白いもので、タマゴの殻に入っていて、中から白と黄色の丸いのが出てくると、無意識のうちに口の中はタマゴの味を想定した待機状態になる。一口すくって食べてみると...え?なんだこの味は?
一瞬味覚がパニックになり、味の判別に時間を要してしまった。が、これは紛れもなくパンナコッタ。黄身の部分は、酸っぱいレモンクリームだ。ミルクのコクとレモンの酸味が合わさって、絶妙なバランスを生んでいる。見た目のインパクトもさることながら、味のクオリティも高いぞ!
さて、美味しいスイーツを味わったところで、ドリンクも試してみよう。まずは「TRICK ラテ(アイス)」(650円)を一口。
最後は「あの?イチジク茶」(550円)で締めるとしよう。ちなみにドラマ本編では「白イチジク茶」が登場したのだが、実際にそんなものはないらしく、代わりに、普通のイチジク茶に白い乾燥イチジクの実がおまけで付いてくる。
上田も山田も舌鼓を打っていたイチジク茶、いったいどんな味なのか?
一口飲んだ瞬間、脳裏をよぎったのは “ドライフルーツ”。さらに、ローストされたナッツのような香ばしさもある。
見た目は緑茶のような淡いグリーンだが、苦みは少なく、ほんのりフルーティー。イメージとしては、甘いスパイスを入れたほうじ茶のような...とにかく斬新なフレーバーだ。そして、スイーツに合う!気になる人はぜひ、実際に飲んで確かめてみてほしい。
■奈緒子の母・里見の書も
鳥越九郎商店の隣には、山田奈緒子の母・里見が書いたと思われる、達筆な書も飾られている。観覧料は “お気持ち” で良いそうだ。
■鳥越九郎商店は1月末まで!
細部にまでこだわったトリック祭りの演出で、過去の数々の「トリック」作品を思い出し、シリーズが終わってしまうのがますます寂しくなってきた。だが、その世界観を私たちファンが忘れることはないだろう。ありがとう上田、そして YOU(山田)。
テレ朝のアトリウムで鳥越九郎商店のメニューが楽しめるのは、1月末まで。なお、映画『トリック劇場版 ラストステージ』は現在全国で上映中だ。「トリック」ファンは、どちらも絶対に見逃すな!