人気ドラマシリーズ「TRICK(トリック)」が、今回の劇場版をもって、ついに最終章を迎える。六本木にあるテレビ朝日本社の1階では、アトリウムが丸ごとトリックの世界観に作り変えられるという一大イベント『さよなら!トリック祭り!!  in 六本木』を開催中だ。

「トリック」が終わる...だと?
「トリック」が終わる...だと?

その一環で、アトリウムにある喫茶スペース「CHEZ MADU」が、今だけ「鳥越九郎商店」に模様替え。「トリック」にちなんだメニューが、1月末までの期間限定で提供されているのだ!


鳥越九郎商店とは、「トリック」のスピンオフ作品に登場するお店。ファンとして、これを見過ごすわけにいかない。全国の「トリック」ファンを代表して、鳥越九郎商店へ行ってみることにした。

鳥九...とりく...とりっく...トリック
鳥九...とりく...とりっく...トリック

■店内はトリックの世界観が満載

鳥越九郎商店には、そこかしこに “文字のチカラ” あふれる手書きメニューが貼られている。のり子パフェー、ひじきパフェー、さらに貧乳プリン(ドキッ...)や、たぬきそばプリンまで。しかも値段「時価」って...!

どうやらパフェフェアー中らしい
どうやらパフェフェアー中らしい

ひじきパフェー「HEALTHY」て... しかも安い
ひじきパフェー「HEALTHY」て... しかも安い

私のことかな...ドキドキ...
私のことかな...ドキドキ...

店員さんに、これらのメニューを注文できるのか伺ったところ、さすがに演出です、とのこと。残念なような、ほっとしたような...。

入口にちゃんと「ニセモノ」って書いてあったよ
入口にちゃんと「ニセモノ」って書いてあったよ

気を取り直して、本物のメニューに目を通す。今回は「TRICK パンケーキ」と「TRICK ラテ(アイス)」、そしてトリックといえば!の “タマゴ” 型に入ったスイーツ「タマゴッタ」と、同シリーズ『母之泉』編で、阿部寛さん扮する上田教授と、仲間由紀恵さん扮する山田奈緒子も飲んでいた「あの?イチジク茶」を注文してみることに。

ちゃんとしたメニュー
ちゃんとしたメニュー

■トリックにちなんだスイーツとドリンク、その味は?

まず、「TRICK パンケーキ」(1,000円)が運ばれてきた。プレートには薄めのパンケーキが2枚重ねられており、その上にはクリームとベリーソースが合わせられている。さらに、ココアパウダーで「TRICK」の文字がデコレーションされているぞ!

2人で食べても足りるボリューム感
2人で食べても足りるボリューム感

タマゴの中にはベリーソースが
タマゴの中にはベリーソースが

ぱくりと一口。中はぎゅっと詰まった密度の高い食感で、食べごたえあり!バターケーキのような味わいだ。パンケーキ自体にバターの塩分がきいていて甘すぎないので、クリームやベリーソースと良く合う。

次の一口が止まらなくなっちゃう
次の一口が止まらなくなっちゃう

続いて、タマゴ型に入ったスイーツ「タマゴッタ」(350円)にトライ。殻のフタを開けてみると...中はまるでゆで卵を半分に切ったようなビジュアル!

コロンっ
コロンっ

殻を開けると...ゆで卵?ポーチドエッグ??
殻を開けると...ゆで卵?ポーチドエッグ??

人の視覚と脳というのは面白いもので、タマゴの殻に入っていて、中から白と黄色の丸いのが出てくると、無意識のうちに口の中はタマゴの味を想定した待機状態になる。一口すくって食べてみると...え?なんだこの味は?

甘くて酸っぱいぞ...?
甘くて酸っぱいぞ...?

一瞬味覚がパニックになり、味の判別に時間を要してしまった。が、これは紛れもなくパンナコッタ。黄身の部分は、酸っぱいレモンクリームだ。ミルクのコクとレモンの酸味が合わさって、絶妙なバランスを生んでいる。見た目のインパクトもさることながら、味のクオリティも高いぞ!

さて、美味しいスイーツを味わったところで、ドリンクも試してみよう。まずは「TRICK ラテ(アイス)」(650円)を一口。

泡の上にはココアパウダーで「TRICK」の文字が
泡の上にはココアパウダーで「TRICK」の文字が

 
甘くまろやかで、キメ細かい泡。舌触りも喉ごしもなめらかだ。ほろ苦いコーヒーが、スイーツを食べて甘くなった口の中をほどよく中和してくれる。

最後は「あの?イチジク茶」(550円)で締めるとしよう。ちなみにドラマ本編では「白イチジク茶」が登場したのだが、実際にそんなものはないらしく、代わりに、普通のイチジク茶に白い乾燥イチジクの実がおまけで付いてくる。

上田も山田も舌鼓を打っていたイチジク茶、いったいどんな味なのか?

イチジク茶からは、芳醇な香りが
イチジク茶からは、芳醇な香りが

一口飲んだ瞬間、脳裏をよぎったのは “ドライフルーツ”。さらに、ローストされたナッツのような香ばしさもある。

見た目は緑茶のような淡いグリーンだが、苦みは少なく、ほんのりフルーティー。イメージとしては、甘いスパイスを入れたほうじ茶のような...とにかく斬新なフレーバーだ。そして、スイーツに合う!気になる人はぜひ、実際に飲んで確かめてみてほしい。

■奈緒子の母・里見の書も

鳥越九郎商店の隣には、山田奈緒子の母・里見が書いたと思われる、達筆な書も飾られている。観覧料は “お気持ち” で良いそうだ。

ドラマでも見たことある!
ドラマでも見たことある!

お気持ちです、お気持ち
お気持ちです、お気持ち

■鳥越九郎商店は1月末まで!

細部にまでこだわったトリック祭りの演出で、過去の数々の「トリック」作品を思い出し、シリーズが終わってしまうのがますます寂しくなってきた。だが、その世界観を私たちファンが忘れることはないだろう。ありがとう上田、そして YOU(山田)。

テレ朝のアトリウムで鳥越九郎商店のメニューが楽しめるのは、1月末まで。なお、映画『トリック劇場版 ラストステージ』は現在全国で上映中だ。「トリック」ファンは、どちらも絶対に見逃すな!

すべてお見通しだっ!
すべてお見通しだっ!