お餅やおだんご、おはぎにういろう・・・日本人は“もっちり”とした食感のお菓子が大好き!もち米や小麦粉、砂糖など、どれも素材はシンプルながら、“もっちり”ゆえに後を引く美味しさを感じられませんか?

“もっちり”好きは日本人の特性と思いきや、そんな食感のお菓子が意外な国にもありました。それはイギリスの「クランペット」。


イギリスの“もっちり”代表「クランペット」
イギリスの“もっちり”代表「クランペット」

クランペットとはイギリス発祥のパンケーキ。イギリスでは朝食やティータイムによく登場し、スーパーでも売られている身近な食べ物なのだとか。日本のホットケーキと異なりイーストを使って生地を発酵させているため、独特の“もっちり”とした食感が生まれるそうです。

世界中の食文化が集まる東京でも、あまり目にしないクランペット。“もっちり”したパンケーキなんて、一体どんな味なのでしょうか。その未知の味を試しに、杉並区にある紅茶専門のお店「BERRY’S TEA ROOM」を訪れました。

■イギリスのムード満載のお店でクランペットを注文

京王井の頭線浜田山駅から徒歩3分。閑静な通りにある BERRY’S TEA ROOM では、厳選された紅茶と、スコーンをはじめとするイギリス伝統のお茶菓子を楽しむことができます。
 
イギリス国旗が飾られた紅茶専門店「BERRY'S TEA ROOM」
イギリス国旗が飾られた紅茶専門店「BERRY'S TEA ROOM」
 
落ち着いた雰囲気の店内
落ち着いた雰囲気の店内
 
イギリスのムードが満載!
イギリスのムードが満載!

9月にスタートしたメニューというクランペットは、3種類の中から選べます。バターとハチミツを添えた「プレーンクランペット」、バニラアイスやフルーツなどを添えた「スイーツクランペット」、そしてサーモンやチーズなど塩味の素材をのせた「セイボリークランペット」。スイーツから軽食まで、クランペットのアレンジの幅は広いようです。今回はシンプルに味わおうと、「プレーンクランペット」を頼みました。

■クランペットが登場!その見た目は?味は?

しばらくして、セットの飲み物とともにクランペットが運ばれてきました。直径7.5cm、厚さ1.5cm くらいの大きさで、イングリッシュマフィンのような見た目。こんがり焼き色がついた表面に、バターとハチミツがキラキラと輝いています。美味しそう!ワクワクしながら、早速ナイフを入れます。

はじめまして、クランペットさん
はじめまして、クランペットさん
 
バターとハチミツが輝いている!
バターとハチミツが輝いている!

ナイフで切り分けようとすると、生地からはナイフを押し返すような強い弾力を感じます。これは相当“もっちり”していそうです!ではいよいよ食べてみましょう。
 
“もっちりもちもち”の予感
“もっちりもちもち”の予感

口に入れると、“しっとり”とした口当たりと、想像以上に“もっちり”としたかみ応え。かむほどに小麦粉と牛乳の素朴な風味が口の中に広がり、バターの塩気とハチミツの甘みも加わって、後を引く美味しさです。初めての食べ物なのに懐かしい気もするのは、お餅やういろうに似た食感だからでしょうか。イギリス人も実は“もっちり”が好きだったとは、急に親近感が湧いてきます。

■本場のティータイムは“ミルクティー”がテッパン

さて、「お餅といえば緑茶」・・・ではなくて、「イギリスといえば紅茶」ということで、もちろん紅茶も一緒にいただきました。“ストレート”や“レモン”、“ミルク”など、紅茶の飲み方はいろいろですが、クランペットにはどの飲み方が一番合うのでしょうか?

オーナーさんにお聞きすると、ミルクティーをすすめられました。「イギリスでは、紅茶といえばミルクティーのことなんですよ。だからお茶菓子のほとんどは、ミルクティーに合うように作られているんです」
 
本場のティータイムは“ミルクティー”がテッパン
本場のティータイムは“ミルクティー”がテッパン

というわけで、今回はミルクティーをチョイス。生地にミルクを使っているクランペットとの相性は、もちろんバッチリでした。このお店ではミルクティー以外の飲み方もできますので、“ストレート派”“レモン派”の方もご安心くださいね。

■ “もっちり”好きなら見逃せないお菓子

日本ではまだなじみが薄いクランペット。しかし、お餅やういろうに通ずるその食感は、舌が肥えた日本人もきっと魅了しそうです。なお、クランペットの伝統的な食べ方は、串にさして暖炉で炙ってから、たっぷりのバターやハチミツをつけるのだとか。囲炉裏で焼いてからしょうゆをつけて食べる日本のお餅と、やはりどこか似ている気がします。

“もっちり”好きなら、見逃すことのできないクランペット。お餅のごとく、選ぶトッピング次第でスイーツにも軽食にもなるため、甘党・辛党どちらの方にもおすすめです。食べる時は本場イギリスのように、濃く入れたミルクティーをご一緒に!

サーモンやチーズ、野菜などをのせた軽食タイプのクランペットもオススメ!
サーモンやチーズ、野菜などをのせた軽食タイプのクランペットもオススメ!