
「Les Temps Modernes(モダンタイムズ)」
「Les Temps Modernes」は、我々が日常で遭遇する様々な出来事を、パペットを使って表現したアート作品。だが、そのパペットの顔は魚に置き換えられており、これによって、日常の出来事を違った角度から見つめ直すことが可能になっている。
例えば、人と人との諍いの場面であっても、その顔が魚に置き換えられているだけで、ともユーモラスなものとなる。このような作品を鑑賞することで、身のまわりで起きている諍い事などが、実は取るに足らないことではないかと思えてくるが、それが Becker-Echivard 氏の狙いだという。

でも、魚なんです
Becker-Echivard 氏は、作品のテーマとして社会問題を扱うことが多い。中でも、工場などの製造ラインは同氏のお気に入りの題材。ラインを舞台にして、工業化された消費社会を風刺した作品を多く発表している。これはチャーリーチャップリンに強い影響を受けたものだと、Becker-Echivard 氏は説明している。



Becker-Echivard 氏の作品は、作り込みの細かさが最大の特徴。魚にばかり目が行きがちだが、背景なども非常に凝ったものになっている。


やはり細かいところまでのこだわりが感じ取れる

赤ん坊は魚だが、子どもが手にしている人形は人間



こちらは、魚を飼育する魚

究極の、ブラック?
