
だがそのチャツネが爆発し、冷蔵庫のドアを吹き飛ばすという事故が英国のテムズ川沿いの町ヘンリー・オン・テムズで発生した。爆発は一時的にアパートの天井を押上げ、キッチンの壁にひび割れを作るほどだったという。The Telegraph など、多くの英国メディアが伝えている。

The Telegraph が伝えたところによれば、爆発が発生したのはヘンリー・オン・テムズに住む66歳の女性 Margaret Goodwin さんのアパート。冷蔵庫に保存されていた瓶詰めのチャツネがメタンガスを発生させ、爆発につながったと見られている。

今回の爆発の"犯人"となったチャツネは、爆発の起きたアパートの近所に住む Chris Hackett さんが Goodwin さんにおすそ分けとして渡したホームメイドの"ルバーブチャツネ"。渡された時点では新鮮だったが、Goodwin さんの冷蔵庫内で5日間保存されている間に発酵が進行し、メタンガスが発生。それが冷蔵庫内に充満して爆発に至ったという。
スーパーなどで市販されているチャツネには、発酵を抑制する添加物などが加えられている。だが、ホームメイドのチャツネには添加物などは加えられていないため、ガスが発生しやすいそうだ。Goodwin さんは、今後はホームメイドチャツネは冷蔵庫に保存しないか、もらった後、すぐに食べ尽くすようにすると語っている。

Goodwin さんは The Telegraph に対し、爆発時の状況を次のように説明している。
「ルバーブの入った瓶が爆発するなんて、信じられないでしょう。でももしあのときキッチンにいたら、私は爆発で死んでいたかもしれません。爆発音はベッドルームにいても、耳をつんざくほどのものでした」
Goodwin さんは、壁や天井の補修費用をアパートの持ち主に支払わなければならないという。だがそのような状況であるにもかかわらず、Goodwin さんは次のように語った。
「それでも、もらったチャツネは、本当においしかったのよ」