パパパパパインご店主、倉田裕彰氏が監修されたカップ麺「パパパパパイン パイナップル風味塩ラーメン(果肉入り)」が発売された。デイリーヤマザキで先行発売中。価格は298円。

「パパパパパイン パイナップル風味塩ラーメン(果肉入り)」
「パパパパパイン パイナップル風味塩ラーメン(果肉入り)」



西荻窪にあるパパパパパインの「パイナップル塩ラーメン」。名前だけ耳にすると「色もの?」と思う方もいるかもしれない。だが実際は、本当においしいラーメンだ。

スープに大量投入されたパイナップル果汁の甘酸っぱさ。そのスープによくからむ細麺。新鮮なパイナップルと、パイナップルの甘みがほのかに感じられるチャーシュー。パイナップルのおいしさを100%ラーメンに活かすというコンセプトを貫いた、素晴らしいラーメンとなっている。

そのパパパパパインの塩ラーメンがカップ麺になった。ご店主の倉田裕彰氏は、Twitter の投稿で次のように述べている。

「おそらく、カップラーメン史上初、本店の味を上回ってしまうという快挙!」


これは食べないわけにはいかない。ということで、デイリーヤマザキまで出向き、「パパパパパイン パイナップル風味塩ラーメン(果肉入り)」を購入して、食べてみた。

せっかくなので、本店の味を思い出しつつ、それと比較しながら食べてみたい。

■まずはルックスを比較する

本店のパイナップル塩ラーメンの外見上の特徴は、パイナップル、チャーシューの他、鮮やかな赤色の糸唐辛子、コショウ、ねぎ、海苔がのっていること。こうして比較してみると、海苔以外はなかなか忠実に再現されているように見える。

本店のパイナップル塩ラーメン
本店のパイナップル塩ラーメン


カップ麺版「パパパパパイン パイナップル風味塩ラーメン」
カップ麺版「パパパパパイン パイナップル風味塩ラーメン」


■麺は?

本店の麺の特徴は、弾力性のある細麺。カップ麺版の麺はというと、こちらも細麺。その見た目の再現性はかなり高いと言えるだろう。

本店の麺  細麺!
本店の麺
細麺!

 
カップ麺版の麺  こちらも細麺!
カップ麺版の麺
こちらも細麺!

■チャーシューは?パイナップルは?

本店でパイナップル塩ラーメンを食べたとき、もっとも感動したのがチャーシューとパイナップルだった。では、レトルトで再現されたカップ麺版のチャーシューとパイナップルはどうだろう? 正直言って、ちょっと厳しかった。

カップ麺版のチャーシューは、普通においしい。かすかに、パイナップルの味と香りもする。だが、本店のチャーシューの感動には及ばない。

本店のチャーシュー  パイナップルの香りがたまらない
本店のチャーシュー
パイナップルの香りがたまらない

また、カップ麺のパイナップルからは、パイナップル独特の強い酸味を感じることはできなかった。

本店のパイン  新鮮!
本店のパイン
新鮮!

カップ麺版のパイン  味は抑えめ
カップ麺版のパイン
味は抑えめ

ラーメンに強烈なパイナップルの味はあわないと思っている人も多いはず。そういう人にとっては、これくらいの弱い味の方が良いかもしれない。ある意味、万人向けともいえる。

だが、本店の「パイナップルむき出し」の味が好きという人には、ちょっとものたらないかもしれない。

■スープは?

本店とカップ麺で、最も異なっているのが、スープだ。

本店のパイナップル塩ラーメンのスープは、パイナップル果汁の味がとてもしっかりと打ち出されている。一口飲めば、誰でもすぐにパイナップルを感じられる、そういうスープになっている。

一方、カップ麺版は、普通においしい塩ラーメンのスープ。パイナップルらしさはほとんど感じられない。

■まとめ

カップ麺「パパパパパイン パイナップル風味 塩ラーメン」は、普通においしい塩ラーメン。「パイナップル味が強烈すぎて、食べられなかったらどうしよう…」と不安がってる方も、安心して購入できる商品になっている。

だが、本店に行ったことのない人たちに対して、「このカップ麺を食べれば本店の味がわかる」と言うことはできない。やはり、別物だ。

「パパパパパイン パイナップル風味 塩ラーメン」を食べて、本物が食べたくなった方は、是非西荻窪まで足を運んで、本物を食べて頂きたい。