米国テキサス州 Richland Springs 在住の Pearl Cantrell 氏は、今年の4月に105歳の誕生日を迎えた。同氏は、毎日ベーコンを食べることが長生きの秘訣だと語っている。米国のローカルテレビ局 KRBC が伝えた。
 
Cantrell 氏は、同メディアのニュース番組でインタビューに答え、次のように語っている。
 
「ベーコンが大好き。毎日食べているわ。おかげで自分が105歳だなんて思えない。そうとしか言いようがないわ」
 
105歳の誕生日にベーコンへの熱い思いを語った Pearl Cantrell 氏(出典:KRBC)
105歳の誕生日にベーコンへの熱い思いを語った Pearl Cantrell 氏(出典:KRBC)

 
Cantrell 氏は、厳しい人生を歩んできた。7人の子どもを産んだが、そのうち3人を亡くし、夫にも先立たれた。そして何十年も厳しい畑仕事に従事してきた。それでも Cantrell 氏は笑顔を忘れていない。
 
「畑にでて夕食時まで働くの。それから夕食を作って畑に戻り、また夜食まで働くの」
 
その夕食で食べる料理は、もちろんベーコンだということだ。
 
ベーコンを食べる Pearl Cantrell 氏(出典:KRBC)
ベーコンを食べる Pearl Cantrell 氏(出典:KRBC)
 
この放送を見た医師などからは、Cantrell 氏の食生活に対して否定的なコメントも寄せられたという。例えば、「加工肉を食べすぎることは、健康には良くない」といったものだ。
 
だが、違う反応を示す人もいた。
 
米国の食肉加工企業 Oscar Mayer は、この放送の1か月後、Cantrell 氏にプレゼントを渡した。同社は、同社の宣伝車「Wienermobile(ウィンナー号)」でCantrell 氏のもとを訪れ、同氏を乗せて街を走った。
 
Cantrell 氏を乗せて街を走る「Wienermobile(ウィンナー号)」(出典:KRBC)
Cantrell 氏を乗せて街を走る「Wienermobile(ウィンナー号)」(出典:KRBC)

 
このイベントの日、Cantrell 氏の家の周囲には同氏の子どもたちや孫たち、それに近所の人々も集まって、まるでクリスマスのようなにぎわいだったそうだ。
 
 Pearl Cantrell 氏のために集まった人たち(出典:KRBC)
Pearl Cantrell 氏のために集まった人たち(出典:KRBC)

 
家に戻った Cantrell 氏には、 Oscar Mayer からプレゼントが渡された。大量のベーコンだ。その模様を見ていた Cantrell 氏の娘さんは、次のように述べた。
 
「母は、私たちを育てるために大変な苦労をしてきた。だから、母にはこのベーコンを全部食べる権利がある。今日、プレゼントされたベーコン全部だ」
 
プレゼントのベーコンを受け取る Cantrell 氏(出典:KRBC)
プレゼントのベーコンを受け取る Cantrell 氏(出典:KRBC)

 
イベントの終了後、Cantrell 氏は次のように語っている。
 
「今日のことは決して忘れないわ。死ぬまで忘れない」
 
「今日のことは決して忘れない」と語る Cantrell 氏  そう語りながらもベーコンを食べている
「今日のことは決して忘れない」と語る Cantrell 氏
そう語りながらもベーコンを食べている

 
Oscar Mayer は今後も Cantrell 氏に対してベーコンを贈る予定があると述べている。
 
テレビニュースの司会者は次のように語り、番組を締めくくった。
 
「105歳の Cantrell 氏は、私たち全員に大事なことを思い出させてくれました。家族、ポジティブに生きること、そしてベーコンです」