
...気になったら確かめてみるのが、えん食べ編集部。埼玉県本庄市にあるガリガリ君の工場まで、往復5時間かけて(そうです、往復5時間です!)、見学に行ってきました!
■ 「本庄千本さくら『5S』工場」に到着です!
JR 高崎線本庄駅からタクシーに乗って約30分ほど。本庄市内にある「本庄千本さくら『5S』工場」に到着しました。ガリガリ君が壁を彩る新しくて大きな施設に、期待が高まります。さあ、中にはどんな楽しいものがまっているのでしょうか?

■ 工場見学開始!
工場の内部を見て驚いたのが、その明るい雰囲気です。明るさの秘密は、床が一面「ソーダブルー」の色であるため。この色を同社では、ガリガリ君の名前と合わせて、「ガリブルー」色と呼ぶのだそうです。この「ガリブルー」色は従業員の作業着にも使われていて、落ち着いた雰囲気も醸しています。
内部の見学時間は約35分。「アイスクリームミックスの製造」、「かき氷の製造」、「成型」、「包装~出荷」の4段階を、順序良く説明してもらいました。

■ ガリガリ君はこうしてできる!
ガリガリ君の製造工程を、簡単に説明しましょう。まずはあの「ソーダブルー色」のもとでもある、「アイスクリームミックス」の製造です。水や砂糖、果汁などの原材料を混ぜた後、なめらかな口当たりにし、加熱殺菌されます。この「アイスクリームミックス」を冷やすタンクが置かれるのが「エージング室」。タンクには1本当たり、「アイスクリームミックス」が8,000 リットル 入り、その量はガリガリ君約10万本分だそうです!しかも、まだタンクを増やすスペースがあるそうですよ。ガリガリ」の人気は、今後も伸び続ける予感です!

そして、この「アイスクリームミックス」には、「濃い色」のものと「薄い色」のものの2種類があるのです。皆さんは、食べているときにお気づきでしたか?実はガリガリ君は2層の構造になっていて、その理由はこの2種類の「アイスクリームミックス」の入れる順番にありました。

まず型に入れるのは、「薄い色のアイスクリームミックス」。こちらは外側のアイスキャンディーとなり、ガリガリ君の形を保つ「殻(シェル)」となります。その次に型に入れるのが、「濃い色のアイスクリームミックス」。こちらは氷を削ったものと混ぜ合わされて「かき氷」となり、ガリガリ君の内側の部分となります。「かき氷」なのに、崩れにくくて食べやすい。ガリガリ君の食感は、この2層の構造が秘密だったんですね!シンプルなアイスのようで、実は手の込んだつくりをしている。子どもにも大人にも愛される理由は、こんな奥深さに隠れていそうです。



ガリガリ君の形ができたら、固める前にアイスの棒をさしていきます。「当たり」も混ざっているアイスの棒ですが、機械がランダムに入れるため、社員の方もどれが「当たり」かはわからないとのことでした。当たりの比率も、秘密のようですよ。うーん、気になったらとことん調べてしまう、えん食べ編集部。7時間かかった「まゆげコアラ」の調査のように、また大がかりな挑戦をしてしまいそうです!

中身がしっかり固まったところで、型から引き抜き、パッケージに入れていきます。この工場で1日に生産される「ガリガリ君」はなんと、250万本だそうです!工場は24時間体制で、その250万本を仕分け、箱詰めし、全国の消費者のもとへ発送していきます。ガリガリ君の需要の大きさは、やはりただものではないですね。


■ 最後は試食とおみやげの時間
ツアーの締めくくりは、休憩ホールでの、試食や写真撮影、お土産の購入の時間です。ガリガリ君と仲間たちの色鮮やかなイラストが壁一面に描かれ、明るくて楽しい空間になっています。
試食のアイスは1人1つ、好きな味を選ぶことができます。私が選んだのは、2013年1月に発売の「ガリガリ君 みかんサワー」。この食感はあのようにして生まれるのね。製造の様子を思い浮かべながら食べると、さらに美味しく感じられました。この味わいは、過去のえん食べの記事でもご紹介していますので、ご一読くださいね。


美味しく食べた後はお願いごともお忘れなく。「お願いごとスティック」に願いごとを書いて、「ガリガリ君大仏」の口の中へうまく投げ込めば、願いごとがかなうかもしれないそうですよ!? 味の良さを追求するだけではなく、遊び心も大切にしている。ガリガリ君が長く愛されているのは、赤城乳業さんの企業風土にも理由がありそうです。

その他にも、ガリガリ君と記念撮影をしたり、「においあてクイズ」を試したり、お土産屋さんで限定グッズをチェックしているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまい、90分の見学が終了です。とても楽しかったです!どうもありがとうございました!





■ ガリガリ君は徹底した衛生管理の下で作られていました
今回特に感銘を受けたのは、工場の徹底した清潔ぶりです。パンフレットによると、「製薬会社に匹敵する」衛生管理システムとのこと。確かに、全身を覆う作業着や幾重もの検査を見ると、雑菌や異物の混入の隙はなさそうでした。ガリガリ君が美味しく安心して食べられるのは、徹底した管理のおかげなんですね。その上で、1本約60円という価格を保っていることは驚きです。

■ まとめ:予約が難しくてもなんとか行きたい!「ガリガリ君」をもっと好きになれる場所
大人にも子どもにも楽しさ満載の「本庄千本さくら『5S』工場」。予約がなかなかできないのが難点ですが、キャンセルが出る可能性もあります。これからお出かけを考えられる方は、ぜひこまめに公式サイトの「空席状況」を確認してみてください。
楽しく学んで、美味しく食べて。充実した工場見学の後はきっとあなたも、ガリガリ君をもっと、好きになってしまうはずですよ!
というわけでガリガリ君、今年の夏もよろしくお願いします!まずは、4月30日発売のガリガリ君 キウイをゲットしましょう!

住所:埼玉県本庄市児玉町児玉850-10