
先日紹介した「阪急電車寿司」。多くの反響があったのですが、「阪急電車なら、ようかんでは?」という声がいくつか寄せられました。確かに、阪急電車の“あずき色”は、まさにようかんの色。関西に住んでいた頃は毎日乗っていたので、懐かしいなぁなんて思いながらぼーっとケーキを食べていた時、思いついてしまったのです。
「ようかんで阪急電車、作れるんじゃないか?」
ということで、作ってみました「阪急電車ようかん」。“あずき色”は、ようかんのもの。お寿司には負けないぞ!(おそれ多い)
●作り方を考えてみました
本体はもちろん、“あずき色”のようかん。市販のあんこと寒天を混ぜて作ります。窓は、芋ようかんで作ることに。ドアの線は、薄焼卵で表現することにしました。
型の大きさを計り、イメージ図と照らし合わせながら、それぞれの部品のサイズと組み立て方を考えます。

準備する材料は、こしあん、粉寒天、さつまいも(いもようかん)、卵、砂糖、ゼリー。固めるための型は、パウンドケーキ用を使用しました。
ようかんは、市販の“ねりあん”と寒天を混ぜるだけで作れます。とても簡単!クックパッドなどを参考に、あんこ 100g :水 150cc :寒天1g を基本の配合とすることに。
基本のようかんの作り方は、お湯に少しずつあんこを溶かし、寒天を加えたら1~2分沸騰させて、型に流し込むだけ。あんこを溶かすときに沸騰させないのがポイントだそうです。今回は、「2色のようかん」の要領で、少量ずつ“ようかん原液”を作って固める作業をくり返していきます。

●まずは窓づくり!
はじめに、窓にするための芋ようかんを作ります。本当はゆでたさつまいもを裏ごししたり牛乳をまぜたりした方がおいしいそうですが、面倒なので、レンチンしたさつまいもをつぶして、寒天と混ぜるだけにしました。ラクチン!砂糖はお好みで。
型に流し込み、2時間ほど待ちます。固まったら、設計図を参考に窓の形を切り出します。定規にラップを巻くと、長さを測りながら切ることができますよ。でも、まっすぐ切るのがとても大変。




●ドアを作ります
続いて、ドアを作ります。まず、原液をだいたい容器の底から 5mm くらいの位置まで注ぎ、固まるのを待ちます。量が少ないので1時間もあれば固まります。次にドア用の窓を乗せ、窓の上 5mm くらいまで原液を流し込み、また固まるのを待ちます。
固まったら型から取り出して、設計図通りの大きさになるように端を切っていきます。これに、ドアの“線”となる薄焼卵を巻きます。砂糖を入れて甘くしたので、ようかんとも合うはず。ようかんと卵を密着させるため、ラップを巻いて冷やしてみます。






●ようやく本体作り!
ようやく本体作りに取りかかります。だいたい容器の底から 1cm くらいまで原液を入れて固め、さきほど作ったドアを置きます。次に、ドアの窓の下のラインくらいまで原液を注ぎます。固まったらドアの両サイドに窓を置き、ドアが隠れるくらいまで原液を注ぎます。
最後に、ドアの上、車両の中央くらいに「行先票」を作ります。今回は、四角い袋タイプのこんにゃくゼリーを切って乗せてみました。端の丸い(?)部分を利用しようという作戦。ゼリーを並べたら、最後の原液流し。容器いっぱいに注ぎます。あとは固まるのを待つのみ!念のため、冷蔵庫で一晩冷やしました。




●いよいよ完成品のお披露目です
さて、翌日。いよいよ型から取り出すときがやってきました。緊張する…!ふちに包丁を入れたり底を温めたりしながら取り出します。大きいので大変!
取り出したものをひっくり返して、電車っぽく整形し、パンタグラフを付けます。今回は、半分に切ったビスコのビスケットを使ってみました。包丁を縦に入れると、きれいに切れます。ビスコを切る達人になった気がします。
それにしても、身に覚えのないストライプができてしまいました。面倒くさくなって原液を目分量で作っていたので色の濃さが変わり、うすすぎた原液の部分はあんこが沈殿してしまったようです。適当に作りすぎましたね。


両サイドにもビスコで窓を貼り付けたら、「阪急電車ようかん」の完成です!




何はともあれ、事の発端となった「阪急電車寿司」が提供される「阪急トップビアガーデン」は、グランフロント大阪のまち開きとともに、明日4月26日から始まります。阪急電車ようかんを手土産に、阪急電車に乗って、阪急電車寿司を食べに行く!なんて、阪急電車づくしのコースもアリかもしれません。…ないか。
