ご当地ハンバーガーというと長崎の「佐世保バーガー」や北海道の「別海ジャンボホタテバーガー」などが有名ですが、筆者の地元・沖縄には「ゴーヤー」を使った「ゴーヤーバーガー」「ぬーやるバーガー」なるものがございます。今回はこれらを提供する沖縄のファストフードチェーン「ジェフ」に行き、実際に食べてきたのでご紹介します。

■ 沖縄のファストフードチェーン「ジェフ」

 
沖縄県の那覇市から豊見城市に向かう県道231号那覇空港線を車で15分ほど走り、住宅街を抜けると、右手にこんな看板がデカデカと現れます。


「ゴーヤーバーガー・ぬーやるバーガー jef」の文字が!
「ゴーヤーバーガー・ぬーやるバーガー jef」の文字が!

そう、こちらがを沖縄生まれのファストフードチェーン「ジェフ」(豊見城店)。看板からもお分かりの通り、「ゴーヤーバーガー」「ぬーやるバーガー」はジェフを代表するハンバーガー。県内にある4店舗で食べることができます。

豊見城店の特徴は、駐車場へ向かう広々としたエントランス。店構えはどこかアメリカンな雰囲気が漂っています。

広々~
広々~

さっそく店内へ行ってみましょう! 

一般的な注文カウンター。でもなんだかのどかな感じ
一般的な注文カウンター。でもなんだかのどかな感じ

店内は広めゆったりと余裕のある空間です。天気が良い日は窓から豊見城の畑風景と青空が見えて開放的。そしてなぜか中央にはモニターが多数。こちらは現在使用していないそうですが、以前はミュージックビデオなどを流しており、そのなごりなのだそうです。

中央の柱にはモニターが...
中央の柱にはモニターが...

■ ゴーヤーバーガー

■ ぬーやるバーガー

■ スペシャルゴーヤーバーガー

 
現在「ジェフ」で提供するゴーヤーを使用したハンバーガーは全部で3種類。「ゴーヤーバーガー」(単品300円)、「ぬーやるバーガー」(単品350円)、そして新発売の「スペシャルゴーヤーバーガー」(単品550円)の計3つを注文しました。はたしてその違いは何でしょう?

左から「ゴーヤーバーガー」「ぬーやるバーガー」「スペシャルゴーヤーバーガー」
左から「ゴーヤーバーガー」「ぬーやるバーガー」「スペシャルゴーヤーバーガー」

開封しました。上から見るとあまり大きさは変わりません。

ゴーヤーバーガー3兄弟
ゴーヤーバーガー3兄弟

横から見てみました。厚さは結構違います。およその厚さは「ゴーヤーバーガー」が4.5cm、「ぬーやるバーガー」が5cm、「スペシャルゴーヤーバーガー」が5.5cm。

ボリュームが増していくのが良くわかります
ボリュームが増していくのが良くわかります


■ ゴーヤーバーガー3兄弟を食べ比べ

 

■ お肉なしのヘルシーな「ゴーヤーバーガー」

 

「ゴーヤーバーガー」
「ゴーヤーバーガー」

ジェフで一番スタンダードなゴーヤーを使ったハンバーガーです。何やら黄色いものが覗いていますが、これ何だと思いますか?中を確認してみましょう!

食べやすいようにお店の方がカットしてくれました!
食べやすいようにお店の方がカットしてくれました!

黄色い具材の正体は、ゴーヤーが入った卵焼き。トッピングはマヨネーズとチーズです。食べた感じ卵焼きはふわふわ。ゴーヤーは薄切りで入っているので、苦みはそれほど感じられません。お肉が入っていないので、あっさり食べられました。

■ さらに沖縄感溢れる「ぬーやるバーガー」

 

「ぬーやるバーガー」
「ぬーやるバーガー」

「ぬーやるバーガー」の「ぬーやるばーが」は、もともと人を諌める時に使う「何なんだ!」という沖縄の方言。「ゴーヤーバーガー」の新発売当時、TVCM のキャッチフレーズで、「ぬーやるばーが」の語尾の「ばーが」と「バーガー」をかけて「ぬーやるばーがー!(何なんだ!このバーガー!)ゴーヤーバーガー!」と売り出したら、そのアイディアと美味しさが話題を呼んだため、ゴーヤーバーガー発売の翌々年(1995年)に「ぬーやるバーガー」として登場したという経緯があるそうです。

気になる中身はというと、「ゴーヤーバーガー」に焼いたポークランチョンミートが入っています。ポーク・卵・ゴーヤーと揃っているので、ほぼゴーヤーチャンプルー的な味わいに。マヨネーズとチーズが上手く絡んで、ゴマが付いた上下のバンズとの相性もいい感じです。

ゴーヤー入り卵焼き(上)チーズ(中)ポークランチョンミート(下)
ゴーヤー入り卵焼き(上)チーズ(中)ポークランチョンミート(下)

■ ボリュームと迫力満点「スペシャルゴーヤーバーガー」

 

「スペシャルゴーヤーバーガー」
「スペシャルゴーヤーバーガー」

「ゴーヤーバーガー」に135gのビーフパティが入ったスペシャルバージョン。見た目のインパクトは絶大です。トッピングにはケチャップもプラス。肉汁が溢れてジューシーかつボリューム満点です。お肉・野菜・卵・チーズと食事バランスもいい感じ。

お肉も野菜もたっぷり!
お肉も野菜もたっぷり!

なかなか個性的なゴーヤーバーガー3兄弟。沖縄でジェフを見かけたら食べる価値ありです。

■ おまけ -- ジェフはドライブ途中のちょっとした休憩にも最適

 
沖縄本島内にあるジェフ4店舗のうち3店舗は「ドライブイン」形式。店内で飲食ができるほか、車に乗ったままでも食事を楽しめます。

「ドライブイン」とは―
モータリゼーションの発達に伴いアメリカで1950年代に普及したもの。アメリカでは車に乗ったままで映画を見られるドライブインシアターのほか、注文から食事までできるファーストフード店、車ごと乗れる観覧車などがある。

一方日本では、交通量の多い道路脇などに設けられた、駐車場を伴う休憩施設(英語でのrest areaに近い)や商業施設を指すか、もしくは特に幹線道路沿いの駐車場付きレストランのことを示す。―(参照:ウィキペディア

つまり、アメリカでは車に乗ったまま娯楽や食事を楽しめる施設、日本では幹線道路沿いの駐車場を完備する商業施設・飲食店となるようです。ジェフの場合は、アメリカのドライブインのように、車に乗ったまま注文・食事ができちゃうドライブイン。ちなみに沖縄県内では、同じくファストフード店「A&W」などでも同じようなドライブインを楽しめます。

注文は各駐車場スペースに設置された専用のインターホンを使います。ボタンを押せば店員が応答。注文を聞いて商品を車まで持ってきてくれます。お会計もその時に。

車窓の位置に合わせて駐車してね!
車窓の位置に合わせて駐車してね!

メニュー(右上)とインターホン(左下)
メニュー(右上)とインターホン(左下)

商品を受け取った後は、その場で食べても持ち帰っても良し。車内でならテレビを見ながら、またはラジオや音楽を聴きながら、家族やカップルで食事を楽しめますね。タクシーの運転手が利用しているのもよく見かけます。

また、「ジェフ」敷居内にはテラス席もあります。天気がいい日には最適。ドライブ途中で一休みしたい時にも良さそうです。

お子さま連れにもうれしい遊具まで!
お子さま連れにもうれしい遊具まで!