「ハギス(Haggis)」をご存知でしょうか? 羊の内臓をオートミールなどと一緒に羊の胃袋に詰めて作るスコットランドの伝統料理です。一癖も二癖もある味と食感で、本場スコットランドでも苦手な人が多いと言われる代物。外国人にはかなりとっつきにくい料理のひとつです。その一方で、ハギスなしでは生きてはいけないという熱心なハギス信奉者が(日本にも)多く存在しています。

スコットランド アバディーンのお菓子メーカー Mackie’s of Scotland は、ハギス風味を楽しめるポテトチップス「Haggis & Cracked Black Pepper」を販売しています。羊の肉は使われていませんが、オートミールなどは含まれており、ハギスの雰囲気を醸し出しているそう。Mackie’s of Scotland によれば、「一口食べれば、すぐにスコットランドの味だとわかる」チップスを目指したそうです。


ハギス風味のポテトチップス「Haggis & Cracked Black Pepper」
ハギス風味のポテトチップス「Haggis & Cracked Black Pepper」

では、このハギスポテトチップスは美味しいのでしょうか?通販サイトには、購入者による次のコメントがあります。

「私はこのポテトチップをジョークギフトとして購入した。夫に食べさせるためだ。私たち夫婦は昨年スコットランドを訪れ、何度かハギスを食べたのだ。だが、このポテトチップスはおいしい!ハギスベースとは思えないほどだ。ビール、特にギネスビールとよくあう!」

残念ながらこのビールにあうというハギスポテトチップスは、日本からは購入できないようです。

さて、スコットランドにはハギスという名の3本足の動物が住んでいるという伝説があります。人々はハギスをネタにしたジョークが大好きで、「ハギスハント」という、"伝説"上の生物であるハギスを捕まえるイベントが定期的に開催されているほど。

なので、エジンバラやグラスゴーでタクシーに乗ったとき、「生きているハギスが見れる場所に」とお願いすると、意外な場所を観光できることがあります。ただし、洒落のわかるドライバーさん限定。筆者はこれを実行し、イングランド人向けのパブに連れて行かれるという、わりとがっかりな経験をしたことがあります。

ハギスには、缶詰もあります
ハギスには、缶詰もあります