築地といえば魚市場。新鮮な魚が全国から集まります。えん食べ編集部では、そんな築地に、「日本一長い(かもしれない)穴子の天ぷらが乗った激ウマのそばがあるらしい」という耳寄りな情報を入手しました。どれだけ長いんだ…? う~ん、気になる…!


気になったら、確かめてみるのがえん食べ編集部。という訳で、実際に築地に赴き、検証して参りました!


これが噂の…?
これが噂の…?

■ 築地に到着!

目的地は、「長生庵」。晴海通りを勝どき方面に歩くと、“そば”ののぼりが見えてきます。メニューも置かれているのですが、通りからは入り口が見えず、若干不安な気持ちになります。マンションの脇を通っていくと、あっ、ありました! 「長生庵」です!

この碑と旗が目印です
この碑と旗が目印です

あ、あった…!
あ、あった…!

平日の13時過ぎに到着したのですが、お店の中はお客さんでいっぱい。観光客よりも、地元のサラリーマンや場内で働く方が多いように見えました。これは期待が持てます。メニューの種類はかなり豊富。オススメメニューも店内に貼られており一瞬心を動かされましたが、取材の目的を思い出せ! と天からの声が聞こえ、ハッと我に戻り「穴子南蛮」(1,050円)の冷やしを注文。牡蠣の天ぷらそばも食べたかったな…

丼ものもあります。食べたい。
丼ものもあります。食べたい。

天ぷらは別盛りも可能なようですが、ここはやっぱり丼盛りを注文。メジャーも用意し、長さを測る気満々の筆者。ワクワクしながら待っていると、ついにおそばが運ばれてきました! どどん!

■ 穴子も到着!

ド迫力!
ド迫力!

おおおおおお! 長い! 堂々たる、圧倒的すぎる存在感でございます。かなり身のしっかりした穴子のあまりの重さに、天ぷらは斜めに横たわるように丼に入っていたので、せっかくなので起こしてみます。よいしょ。すると…ずっしり重い! お箸を持つ手がプルプル震えます。

右手プルプルする
右手プルプルする

運ばれてきた時から既に、からっと揚げられた衣のいい香りがするんです。まずはつゆに浸かっていない方から一口食べると、期待を裏切らないさくさくとした衣の中に、ふんわりとした柔らかな穴子。2つの食感が競演する感じです。この感じ、伝わりますでしょうか。は~、口の中が幸せです。

穴子本来の旨みを味わった後は、つゆに浸かった部分もいただいてみます。…ああ、至福。麺つゆの優しい味と淡白で繊細な穴子の天ぷらがうまく調和。絶妙です。このお値段で特大サイズの新鮮な穴子の天ぷらが味わえるとは…さすが築地。素晴らしいよ築地。

見上げてみました
見上げてみました

冷やしでいただいたそばも、細打ちながらもしっかりとした麺で、そば粉の香りが鼻に抜けていきます。かなり美味しい。最後にはそば湯を出してもらい、ほっこりと心が満たされました。

■ では、気になるその長さは…?

測っちゃうぞ測っちゃうぞ
測っちゃうぞ測っちゃうぞ

ではいよいよ計測の結果を発表してみましょう。例によって一人で取材に来た筆者。おそばが到着した後、空腹を堪えつつ穴子を丼のフチに立てかけるようにして、どうにか一人でも計測できるようにセッティング。さあ、持参したメジャーの出番です。片手でカメラ、片手でメジャー。ちょっと怪しいけれどそんなの気にしない。さあ気になる長さは…どどん! 22センチ

右手がつりそうでした
右手がつりそうでした

22センチといえば、女性用の靴のサイズみたいなもんです。これ、先まで全て穴子の身ですからね! 天ぷらのどっち側から食べても穴子です。新鮮な魚を天ぷらで頂くのも、また贅沢。築地にそばのイメージはないかもしれませんが、隠れ家的名店として是非とも心のリストに加えておきたいお店でした。

ちなみにこのお店、昔ながらの肩担ぎスタイルでの出前もやっています。この日は見られませんでしたが、築地でいつか遭遇してみたいものです。

この自転車で築地を颯爽と駆け抜けます
この自転車で築地を颯爽と駆け抜けます

 執筆:えん食べえっちゃん

「えん食べえっちゃん」は、えん食べ「影の編集長」。中央区在住のちゃきちゃきの江戸っ子で、週に3度は築地を訪れ、食べ歩きを楽しんでいる。