マーマイトとベジマイト

イギリス発の珍味「マーマイト(Marmite)」と、オーストラリア発の「ベジマイト(Vegemite)」。名前も原料も似たふたつの発酵食品を食べ比べてみました。

マーマイトとベジマイト

マーマイトとベジマイト

もともとマーマイトがあって、ベジマイトは似せて作られた商品。いずれもビールの製造過程でできた酵母エキスが主原料です。ベジマイトについてはこちらの記事で過去に一度ご紹介しています。

瓶は黒、キャップはイエローというパッケージも共通(厳密にいうとベジマイトは瓶自体は透明で、中身の黒が透けています)。ラベルはマーマイトははちみつなんかに近い、少しかわいらしい雰囲気ですが、ベジマイトはぱっと見サプリメントや薬みたいですね…。

マーマイトとベジマイト

マーマイトとベジマイト

中身はどちらも真っ黒。そしてにおいが強烈!アンチョビのような、ナンプラーのような。マーマイトの方は少し甘さを感じるかな。ベジマイトのほうが硬派な印象。ラベル通りですね。

マーマイトとベジマイト

スプーンですくった感覚はベジマイトのほうが固く、マーマイトはとろっとジャムのような感じです。

マーマイトとベジマイト
とろっとしたマーマイト

マーマイトとベジマイト
しっかりとしたベジマイト

食べ方はトーストやクラッカーに塗ったり、スープに溶かし込んだり。煮物などの隠し味にも使われます。

今回はトーストで。現地の食べ方にならい、塩気を和らげつつ塗り広げやすくするバターを下地としています。

マーマイトとベジマイト
バターを塗ってから

マーマイトとベジマイト
オン!

塗ってみるとマーマイトは少し透き通ったキャラメルのような茶色。不透明で真っ黒なベジマイトとははっきりとした違いが出ました。

お味は?

まずはマーマイト。何より塩辛い。画像の分量は完全に多すぎました。全体を塗りつぶすのではなく、ササッと薄く塗るくらいで十分なようです。

マーマイトとベジマイト

味は醤油のような、ほんのり甘さも感じるしょっぱさ。発酵食品らしいクセはあるけど、思ったよりは食べやすい。後味にちょっぴり苦みが残るかな。でも全然、「クセになる」で片付けられる範囲だと感じました。佃煮気分でご飯にのせてもイケそう。

マーマイトとベジマイト

いっぽうベジマイトは、好き嫌いがかなり別れそうな印象。

マーマイトとベジマイト

ベースはマーマイトに近いのですが、甘みがなく、よりクセが強烈。薬というかハーブというか、すぐには心を許せないたぐいの香りと、強めの苦みがじわっと広がります。

マーマイトとベジマイト

一度ベジマイトを食べてからマーマイトに戻るとホッとしてしまうくらい差がある。マーマイトの姉妹品というより、強烈な進化系がベジマイトだと感じました。でも代わりに、クセになったときのたまらなさはベジマイトのほうが上だったりするのかもな…。

マーマイトとベジマイト

ちなみにマーマイト・ベジマイトともに、イギリスやオーストラリアでも誰もが大好きな食品ではないもよう。日本で言うところの納豆やくさやのようなものでしょうか。個人的に初体験ではおいしいとは思えなかったけれど、「この味を大好きな人も世界にはいるんだ」と多様性の面白さを感じられました。輸入食品店などで手に入るので、チャレンジ精神のある方は試してみてはいかがでしょう。