文明堂 春限定どら焼き「いちご三笠山」
文明堂の春限定どら焼き「いちご三笠山」を食べてみました。いつものどら焼きの皮に、苺(いちご)ジュースが練りこまれた餡(あん)がはさんであって、プチプチの種がアクセント。定番の小豆(あずき)餡と食べ比べてみました。文明堂といえばカステラが有名ですが、どら焼き「三笠山」も伝統あるブランド。販売価格は春限定の苺餡も定番の小豆餡も同じ160円(税込)。カロリーは苺餡が1個278kcal、小豆餡は268kcal。
まず苺餡の方を試してみます。成分表を見ると白いんげん豆と水飴(あめ)をベースに苺ジュースと苺の種が練りこまれていています。
いざかじってみると、ふんわりしっとりしたいつものどら焼き生地の下にある餡は、ねっとりとした舌ざわりで「フルーティーな白餡」といった感じ。よく濾(こ)してあって、なめらかな舌ざわりですが、ゆっくりかじると小さな苺の種がプチプチと歯ざわりよく、生地とも良好な相性です。
一方、小豆餡の方は大納言小豆がごろごろの粒状になって入っています。小豆餡のどら焼きは、大福餅やきんつばと並んで「どこでも買える手軽な和菓子」の代表選手という印象ですが、文明堂のものは何というか、とてもしっかり作ってあって、小豆の風味といい、粒の大きさといい、深く後に引く甘みといい、生地との取り合わせといい、隙がない雰囲気。
食べ比べてみた感想としては、やはり純粋などら焼きとしての完成度は、小豆餡の方が上、と感じました。一方で苺餡の甘酸っぱさやさわやかさは、いつものどら焼きと違ったものがほしい人、春めいた気分を味わいたい人向き。小豆餡とそろえてハーフ&ハーフで楽しむのもありかもしれません。