無印良品の「ギフトチョコレート」4種類を食べ比べてみました。それぞれトッピングにドライフルーツを加えてひとひねりした板チョコです。もっとも口あたりがよかったのは意外なフレーバーでした。
価格はすべて290円(税込)、丸1枚あたりのカロリーは「ホワイトチョコレート」が239kcal、「ミルクチョコレート」が271kcal、「カカオ65% チョコレート」が258kcal、「カカオ80% チョコレート」が256kcal。
ちなみに表側はどれも色鮮やかに華やかで板チョコらしくありませんが、裏側を見るとちゃんと手で割りやすいよう溝が入っています。
ホワイトチョコレート
フリーズドライのフランボワーズを、ホワイトチョコレートのトッピングにした一品で、香りのよさとミルク感を打ち出しています。
キイチゴの風味ははじめそこまで強くなく、やさしいホワイトチョコの香りとしっかりした甘味が勝っていますが、口に含んでしばらくするとじんわり甘酸っぱさを感じられます。
ミルクチョコレート
ドミニカ産カカオ35%のミルクチョコレートに、トッピングとしてバナナチップを組み合わせています。香りと酸味のバランスの良さが特徴。
ミルクチョコと銘打っていますが、きりっとした苦味のある濃厚なカカオフレーバーで、大手メーカーの端正な味わいの板チョコとは異なる、野趣あふれる仕上がりです。バナナチップは甘味や香りはチョコに比べると優しめで、パリパリした歯ごたえが魅力。
カカオ65% チョコレート
オレンジピールとアーモンドを、カカオ65%のチョコレートのトッピングにしています。酸味の強さが香りを引き立てる狙いです。
濃縮した柑橘の鮮烈な香りが際立った個性になっていて、「洋菓子」として立派に仕上がっています。カカオフレーバーはとても濃く強いのですが、ピールのさわやかなにおいと甘味のおかげで食べやすいしあがり。ただ後味はやはりじわっと苦い一品です。
カカオ80%のチョコレート
カカオ80%のチョコレートに、トッピングとしてクランベリーを組み合わせています。どっしりとした重厚感のある味わいがうり。
クランベリーは、どんなお菓子に入れても存在感のある甘酸っぱい果実、のはずですが、さすがにカカオ80%のチョコには押し負けています。チョコでできたエスプレッソとでも表現したくなる目の覚めるような苦さと香り。コーヒーや紅茶よりも、洋酒のおともにしたくなります。
4種類それぞれ、とがった味わいですが、もっとも口あたりがよく食べやすかったのはカカオ65%チョコレート。トッピングのドライフルーツの中ではオレンジピールだけがチョコにまったく負けず、ミルクやホワイト以上に手にとりやすいできばえになっていました。
なお、どれも小さく割って数回に分けて楽しむのをお勧めします。