一風堂の冬季限定ラーメン「味噌赤丸」を食べてみました。2019年版には、なんとほのかなカカオの風味がついていますが、意外にも好相性です。
価格は890円(税別)。各店舗杯数限定での取り扱いです。一風堂が2012年から販売している季節限定ラーメンの中でも一番人気で、豚骨スープに数種類のみそを配合し、細麺でなく中太のもっちりとした食感のちぢれ麺、山椒を効かせたミンチや野菜、特製香油などのトッピング、もちろんチャーシューも2枚入っています。
新たな試みとして一風堂と同じ福岡発祥の洋菓子専門店「チョコレートショップ」とコラボレーションを行っています。スープに浮かべる「カカオ香油」を、「チョコレートショップ」と共同開発したそう。豚骨とみそを合わせたスープに適した甘みや苦みのつりあいを考えてカカオ分を配合してあるとのこと。
テーブルに到着した丼をのぞきこむと、なるほど本当にチョコレートのような香りのある黒くつややかな液体がスープに浮かんでいて、すくって飲んでみると甘味もほのかにあります。ただし、みそと豚骨のからみあった濃いうまみを壊すような強さではありません。スープに溶くと、みその引き立て役として、また豚骨の味を際立たせるアクセントとして相性のよさを感じます。
中太のちぢれ麺にはミンチと一緒にたっぷりこのスープをからめてたぐります。並盛でも十分満足できる量ですが、スープの味が濃いので大盛にしたくなります。
チャーシューは脂身が入った分厚いものが2枚。ミンチだけでなくこちらも、みそやカカオ香油との相性がよいので、よくひたして味わうのがおすすめです。
カカオ香油を使っているからこそなのか、スープ、麺、トッピングはとてもよくバランスがとってあって、それだけで最後まで楽しめます。テーブル備えつけのもやしや高菜などは足さなくてもよいかもしれません。しっかりお腹を満たして温まりたい人におすすめのメニューです。