
神鹿物語
奈良らしいキュートなお菓子。鹿をモチーフにした「神鹿物語」を都内にあるアンテナショップ「奈良まほろば館」で見つけました。奈良では神の使いとして親しまれている鹿。春日大社の宝殿には、柿の枝を鞭にして白鹿にまたがり飛翔する鹿島神を描いた絵画が残っていると言われており、奈良の鹿たちは「神鹿(しんろく)」として敬われてきたそうです。
そんな大和の神話から生まれたのが「神鹿物語」。白を基調とした紙のパッケージにはゴールドできらめく鹿が描かれています。3個入りの価格は540円(税込)。

キャラメルで煮込んだアーモンドといんげん豆の餡、柿をサンドした最中。奈良県産吉野柿や国内産練乳、国内産もち米が使用されています。鹿の姿をした真っ白な生地はしっとりとした口あたり。口内の水分を吸うとふんわりと溶けていきます。

なめらかな餡から広がるのは深いコク。練乳やバターのミルキーな風味に、プニッとした歯触りで存在を感じる柿の芳醇な甘みがマッチしています。アーモンドが絶妙なアクセントになり、生地の香ばしさを後押し。日本茶にも紅茶にも合いそうな奥行きのある味わいです。

奈良の魅力が詰まったお菓子「神鹿物語」。そのキュートなルックスはもちろん、背景にある“奈良の物語”も含めて楽しめますよ。
