
鎌倉 喫茶店 ミルクホール
鎌倉の小町通りを歩くと多くの土産物屋や飲食店が並んでいて、毎日多くの人で賑っています。が、気が向いたらちょっと一本横道にそれてみて。静かな住宅地にひっそりと佇む“昔かたぎ”な喫茶店「ミルクホール」があります。喫茶店好きならぜひ足を運んで欲しい、1976年から続く名物店。いったん席に着くと妙に落ち着いちゃって、もうずっとここにいたくなるくらい最高なんですよね。

何が最高かって、まず雰囲気。これはもうとにかく行ってみて欲しいんですが、めちゃくちゃ雰囲気あるんですよ。昼間なのにちょっと薄暗い店内も、心地よく流れるBGMのジャズも、ほのかに鼻をくすぐる煙草の香りも、至るところに飾られたアンティーク雑貨も。ミルクホールを構成しているすべてのものがノスタルジックで、昭和を飛び越えて大正時代へタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれます。
ちなみに私がこの日座ったのは、背後から胸像にじっと見つめられながら食事ができる席でした。あまりない体験ができるのでおすすめです。

不動の人気No.1メニュー「ハヤシライス」
この日オーダーしたのは「ハヤシライス」(1,300円)。ミルクホールで30年以上続く、不動の人気No.1メニューです。
ベタつかずしっかりと粒感のあるごはんに、たっぷり合わされたハヤシソース。トッピングされたクリームの白いラインが良いですね。

ハヤシソースは、深いコクがありながらもトマトのようなさわやかな酸味で、全体的にさっぱりとした仕立て。甘さは控えめです。おいしいわぁ…。サラッとした口あたりで、ボリュームがあっても重たくありません。ころんと入ったお肉もほろほろやわらかい!

「自家製プリン」と「ブレンドコーヒー」
食後に、喫茶店の定番デザート「自家製プリン」(650円)と「ブレンドコーヒー」(650円)も注文してみました。
懐かしい銀色の器にのせられ、ぷるぷると踊るプリン。ホイップクリームをしぼった上にクルミがごろっとトッピングされています。
スプーンですくうと、やや硬めの手ごたえ。しっかりとした食感と弾力があり、半分以上食べても倒れない耐震構造。口に含むともっちり崩れ、たまごの味がやさしく広がります。甘さは控えめ。キリッと苦いカラメルソースが全体の味を引き締めた、大人な味わいです。一緒に注文したブレンドコーヒーは酸味と苦味のバランスが良く、プリンとも相性ばつぐんでした。

食事やデザート(パフェとかもある)はもちろん、アルコールやおつまみも充実しているので、バー感覚で利用するのも大いにあり。休日は昼間からビール飲んでチョリソー食べちゃえ!
ということで、ミルクホールの魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。レトロな扉を開けたら、おいしい食事と癒しの時間が待っていますよ。

住所:神奈川県鎌倉市小町2-3-8