日高屋「ガパオ汁なし麺」を食べてきた。タイ料理「ガパオ」の名前を冠している割にそこまでガパオっぽくはない。鶏肉で作ったジャージャー麺というか、汁なし担々麺というか、しかしこれはこれで別の料理として楽しめる。
ガパオは別名ホーリーバジル(カミメボウキ)というハーブのこと。タイ料理のお店に行けば、これと一緒に鶏や豚のミンチをいためてご飯にのせたガパオライスなどがよく出てくるが、日高屋のガパオ汁なし麺ではハーブの香りがぷんとする、という訳ではない。価格は590円(税込)。
鶏のミンチに緑色のピーマンが細かに刻んで入っていて、どちらかといえばすごく昔ながらの「中華」のなじむ香りがする。トロみもついているし、キュウリも添えてあるし、やはり変わりジャージャー麺というか、汁なし担々麺という印象。もともとピリ辛だが、さらに香辛料をかけたくなり、テーブル備えつけの黒コショウを振ると案外味がひきしまって相性がよい。
太めの麺にそぼろ餡(あん)をからめて、よくまぜてからたぐると、安心するような味だ。甘味も辛味も塩気も強くつけすぎず、バランスがよい。麺のボリュームは多め。ガパオっぽくはないが、お腹が減っているときには満足感はある一杯だ。