リンガーハット「あさりたっぷり春ちゃんぽん」
アサリどっさり

リンガーハットの春限定メニュー「あさりたっぷり春ちゃんぽん」を食べてきた。どっさり入ったアサリのいい匂いがスープにも麺にも移って、メニュー名に偽りなしの味。

蒸焼きにしたアサリ、三重県産のアオサ、旬の国産ミツバがのっているちゃんぽん。2019年はアサリを蒸し焼きにして、香ばしさとうまみをひきだした、とリンガーハットは説明している。販売価格はレギュラーサイズは853円(税込、以下同じ)、麺量少なめで810円とちょっと高めの設定。


リンガーハット「あさりたっぷり春ちゃんぽん」
となりについているのはカラ出し

食券を購入して店員に渡して待つことしばし。到着した丼からは湯気とともに貝の香りがたちのぼる。これぞシーフードという匂い。さっそくアサリをひとつカラごととって食べると、粒が大きく、ぷりっとした身には少し甘味を感じる。うまみが強い。しかも広い器を埋め尽くすほどたっぷり入っていて、食べても食べてもなくならないように思え、なんだか丼を覗いているとおぼれてしまいそうにくらくらするほど。ちなみに後で数えたところアサリは21個入っていた。

リンガーハット「あさりたっぷり春ちゃんぽん」
これが20個以上入っていた

スープはアゴダシを主に豚ガラでコクとうまみを加えたというが、やはりアサリの移り香があって、それがおいしい。鮮やかな緑に色づいたアオサの個性がはっきりした匂いも、魚介の風味としっかりからみあい、かつ互いに負けていないので面白い。なんだかスープだけでも一品料理として成り立ちそう、と感じた。

リンガーハット「あさりたっぷり春ちゃんぽん」
アオサとスープはどちらも負けない個性のある風味

とはいえ、やはり具材とともに麺にからませてこそのちゃんぽん。カラから外したアサリにすぐにかじりかず、野菜や麺と一緒に巻き取るようにして口に運ぶのも乙。貝のきゅるきゅるした食感と、麺のコシが、それぞれ異なる舌ざわり、歯ざわりを楽しませてくれる。

リンガーハット「あさりたっぷり春ちゃんぽん」
麺に魚介のダシがからんでうまい

全体として濃厚なアサリらしさはありつつ、さっぱりした後味で、これからの季節にふさわしい軽やかさのあるしあがりだった。