ローストビーフでお米を巻いて作った山にたっぷりのカレーとポテトクリームソースをかけた「ジェイズ丼 白富士」を食べてきた。ローストビーフ丼とも、カレーライスとも言えそうな、面白い一皿。
このメニューが食べられるのは、テレビやインターネットで取り上げられる「J's Curry(ジェイズカレー)」。東京・神保町にあるお店は、カウンターだけの小じんまりした作り。
カレーのお店なのだが、ちょっと変わった献立が多い。看板メニューであるジェイズ丼 白富士にしてからが形も味も独特。真ん中がくぼんだ大きなお皿に、ご飯をこんもりと盛り上げ、幅広のローストビーフをくるくると2枚巻き付け、てっぺんには温泉卵をのせている。さらにお店が「焙煎カレー」と呼ぶ黒いカレールウをかけ、重ねてポテトのクリームソースをかけてしあげてある。
このクリームソースの色が全体を雪におおわれた山のように見せる。とてもきれいだが、味はどうだろうと、さっそくローストビーフをはがして、中のご飯と一緒にそなえつけの匙にとる。ついでに半熟卵をつぶして、黄身を少しかける。
ローストビーフはとてもやわらかく、ご飯によくあう。黒いカレールウはいかにも日本風の味つけだがスパイスの香りが強く、辛さもしっかり。一方で白いクリームソースは中に入ったポテトがしっかりうらごししてあって口あたりはなめらか。ルウの強さを和らげてくれるというコンビネーションのよさに、ぐんぐんと食べる手が進む。
ただし、ローストビーフの牛肉の風味をじっくり楽しみたければ、カレールウはあまりつけないようにして単独で食べた方がよい。ご飯はカレーとクリームソースだけでも十分おいしく、お皿にそえられたピクルスや、テーブルにある「スパイス大根」「特製スパイス醤油」などを加えて味を変えても面白い。
ジェイズ丼 白富士の販売価格は並盛で950円(税込、以下同じ)。少し値段があがるがご飯の大盛やローストビーフの増量なども注文できる。またサラダやスープのセットも選べる。
ほかに食後のドリンクとして「マンゴー豆乳ラッシー」もつけられる。追加で150円かかるが、カレーのぴりりとした後味が口に残っていたので、舌を休ませようと注文した。ごく飾らない飲みものだが、マンゴーの濃厚な香りと甘みが、やわらかな豆乳とよくなじんで心地よかった。
J's Curry(ジェイズカレー)神保町白山通り店
東京都千代田区神田神保町2-16
住所:東京都千代田区神田神保町2-16