てんやの「ご馳走天丼」
ズワイガニ!

「天丼てんや」は500円台で天丼が食べられるのがうれしい。でも季節限定メニューとして登場した「ご馳走天丼」は1,080円と高め。カニもホタテも入った豪華な一杯だ。

ご馳走天丼にのった天ぷらは、北海道産ホタテ、ズワイガニ、ホッケの干物、春菊、海老、蓮根と盛りだくさんで、丼からあふれるほどの量がある。


てんやの「ご馳走天丼」
ものすごくたくさん天ぷらがのってる

まずはカニから。一見するとエビ天とちょっと似ているが、しっぽのかわりに真赤なカラのはしを飾りとして残してある。本当に入っているのかなと、はしで衣を裂いて確かめてみると、鮮やかな緋色のカニ肉が登場。かじると身はしまっていてしなやか。風味はとても淡泊だ。タレのしみた衣の味にまぎれてしまいそうなので、ゆっくりかみしめて楽しむのがよさそう。

てんやの「ご馳走天丼」
ズワイガニ!ゆっくりかみしめて

お次はホタテ。丸まっこい天ぷらに歯を立ててみると、しなやかな感触と思いきや、すぐやわらかく崩れる。貝のにおいがぷんと強く、いかにも海の幸という主張をしていくる。

てんやの「ご馳走天丼」
ホタテ!やわらかくて貝の香りが強い

さらにホッケの干物天へ進む。とても大きくてボリュームもある白身魚の切り身で、身はしまっているが固くはない。魚のうまみが強く、本当にひものの味だ。塩気はしっかり利かせているが、天丼のバランスを失うほどしょっぱくはない。ごはんが進む味だ。ただ、注文時にタレを少な目にしてもらった方が楽しめるかもしれない。

てんやの「ご馳走天丼」
ホッケの干物。すごく大きい。

ホッケを食べおえた時点でかなりおなかいっぱいになるが、まだまだ天ぷらはある。春菊のかきあげは野菜の香りがしっかりしておいしい。かきあげのようなサイズ感とふんわりサクサクした食感。

てんやの「ご馳走天丼」
シュンギク。かきあげ風だ

見た目にも迫力がある天ぷらが続くので、エビ天は比較すると小さく見えるが、こちらもしっかり食べごたえはある。蓮根はしゃきしゃき感が好ましい。このあたりになるとやっと「いつもの天丼」を味わっている心地になり安堵する。

すべて平らげるとすっかり満腹に。味噌汁やお茶で口をすっきりさせるのも心地よい。なおご馳走天丼のカロリ―は並盛で1,096kcalとかなりのもの。ランチに頼むなら朝食の量を減らすなどして、十分にお腹を空かせてから戦略的に挑んで欲しい。